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関内で「生成音楽ワークショップの展覧会」ー装置が演奏する自動作曲音楽を紹介

金子智太郎さん(左)と城一裕さん(右)

金子智太郎さん(左)と城一裕さん(右)

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 関内のシェアオフィス「さくらWORKS<関内>」(横浜市中区相生町3)の多目的スペースで城一裕と金子智太郎による「生成音楽ワークショップの展覧会」が開催されている。

風のちからで鳴る弦楽器「エオリアン・ハープ」は会場の外で体感することができる

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 「生成音楽」は人間ではなく装置などが演奏する自動作曲の音楽のこと。「生成音楽ワークショップ」はアーティストの城一裕さんと金子智太郎さんが2010年に始めた過去の生成音楽の作品を「再演」する活動で、今回の展覧会では作曲され演奏される音楽とは違う、周りの環境や偶然性で音を発する作品などを紹介している。

 会場には、城さんと金子さんが「生成音楽ワークショップ」としてこれまでに再現してきた、長く張ったワイヤーに電気を流して磁石で振動させて音を出す「アルヴィン・ルシエ:細長いワイヤーの音楽」、風で鳴る弦楽器「エオリアン・ハープ」、シンプルな回路でカオス現象を発生させる装置「レオン・O・チュア:チュア回路」、映像と資料で紹介する「ジョン・ケージ:失われた沈黙を求めて」、音で吉凶を占う神事を再現した「鳴釜」の5作品が展示されている。

 15日には関連イベントとして、エオリアンハープの研究者である杉山紘一郎さんを講師に招く「エオリアン・ハープ制作ワークショップ」(12時~15時)、ゲストに畠中実さん(NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]主任学芸員)を招いたトーク・セッション「生成音楽の実践を考える」(16時~17時30分)のほか、18時からは、アーティストの堀尾寛太さん、IAMASの大山千尋さん、杉山紘一郎さんらが参加する「パフォーマンス」が行われる。

 展覧会について金子さんは「ワークショップは生成音楽の過去の名作を『再演』することで、この手法のさらなる理解を目指してきた。会場ではさまざまな時代の音の鳴る装置が演奏をしている」と話す。

 城さんは「装置を動かしてみないと分からないというところがある。やってみるとそうで、録音は録音にしか過ぎない。つくってこそわかる。つくらないとわからない。そういうものを並べて見せることで音の聴き方を捉え直すきっかけになれば」と話している。

 開館時間は15日=11時~20時、16~18日=11時~18時。入場料は無料。会期は3月18日まで。

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