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中華街の「Art Baboo 146」で映画「ハーフ」上映会ー出演者ゲストトークも

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 横浜中華街のカフェ&アートギャラリー「Art Baboo 146」(横浜市中区山下町146)で1月11日、映画「ハーフ」の上映会が開催される。

映画「ハーフ」上映会を企画した金森清姫さん

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 映画「ハーフ」は、日本人の父とアイルランド系アメリカ人の母を持つ西倉めぐみさんと、スペイン人の父と日本人の母の間に生まれた高木ララさんの2人の女性監督が、外国人と日本人の間に生まれたハーフの人々に密着して制作したドキュメンタリー映画。日本とオーストラリア、ガーナ、メキシコ、ベネズエラ、韓国の5人のハーフそれぞれの視点から見た日本の社会や自分たちの立場に対する悩みや葛藤を表現している。

 映画を上映する「Art Baboo 146」は、戦後間もなく建築された外国人向けアパートを改装したアートギャラリー。1階は旬の食材を使った多国籍料理や世界各国のワインなどのアルコールを提供するバー&カフェス、2階はラウンジ、3階はギャラリースペースとなっている。

 上映会は午前の部と午後の部の2部制。午前の部の上映後に映画に出演しているデイビッドさんによるトーク、午後の部の上映後には参加者による懇親会が行われる。トークに登場するデイビッドさんは、日本人の父とガーナ人の母との間に生まれ、一家が盗賊に襲撃されたことにより6歳の時に日本に移住。 25歳のときにガーナでのストリートチルドレンとの出会いをきっかけに「誰にも守ってもらえない子供たちを守りたい」と、ガーナの自立支援団体Enije(エニジェ)を設立し、ガーナで学校建設や教員の育成などの支援を続けている。

 映画「ハーフ」の配給元「ユナイテッドピープル」の竹村藍さんは、「一口にハーフといっても、日本で育って外に出ていく人、海外で育って日本に来る人、日本語が話せる人、話せない人と十人十色。ドキュメンタリーという手法でその多様性をありのままに描き、私たちが今後その多様性とどう向き合うかを問いかける作品」と話す。

 上映会を企画した「Art Baboo 146」の金森清姫(かなもり きよみ)さんは「横浜市中区は日本の中でも特に外国とつながりをもつ人たちが多く、多国籍多文化な場所。この中区という場所で開催することで、より現実味を持って映画を観ることができるのではないか」と話している。

 上映会は午前の部が11時~12時30分、午後の部が16時30分~18時(1,500円、1ドリンク付)。ランチ付きの出演者トークは12時30分~14時30分 (2,000円)、ディナー&懇親会は18時~20時 (2,000円)。申し込みはArt Baboo146フェイスブックページから。

 厚生労働省の人口動態統計(2012年)によると、2006年に生まれた新生児全体の3.2%、約30人に1人の子供の親のいずれかが外国人となっている。また、中区の人口147,636人(2014年12月現在)のうち約10人に1人が外国人として登録されている。

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