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横浜でメルセデス・ベンツなどが2人乗りEV車のカーシェアリング

航続走行距離181kmの「スマート電気自動車」20台を使用

航続走行距離181kmの「スマート電気自動車」20台を使用

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 メルセデス・ベンツ日本(東京都港区)など3社は9月1日より、横浜市内で、電気自動車を使ったワンウェイ(乗り捨て)方式のカーシェアリングサービス「スマート ワンウェイ カーシェアリング」(愛称:smaco)をスタートする。

貸渡・返却場所は市内8カ所の駐車場施設(地図)

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 使用する電気自動車は、メルセデス・ベンツの乗車定員2名の量産型コンパクトカー「スマート フォーツー エレクトリックドライブ」20台。最高出力55kWの電気モーターを搭載し、最高速度は125キロ。フル充電すると181キロメートルを航続走行することができる。

 貸渡・返却手続きは、スマートフォンやICカードを活用する。貸渡・返却場所は「たまプラーザ駅付近」「あざみの駅付近」「センター南駅付近」「横浜駅付近」「日吉駅付近」「新横浜駅付近」「赤レンガ倉庫付近」「中華街付近」の8カ所。利用料金は15分200円~(距離料金なし)。横浜市の外に出ることもできる。期間は9月1日から2015年3月31日までの7カ月間。

 一般的にレンタカー事業は同じ配置事務所(営業所)で貸渡・返却を行う必要があるが「ワンウェイ型カーシェアリング」は、車両を借りる場所と返す場所が異なってもよいサービス。国土交通省が、今年9月より、レンタカー型カーシェアリングをワンウェイ方式で行う場合、ITの活用により車両の利用状況や車両の整備状況が管理できることを条件に無人の路外駐車場を使用することができると明確化。無人の配置事務所で貸渡・返却ができるようになり、今回の取り組みが国内初の適用事例となる。

 ワンウェイ方式のカーシェアリング普及により、通勤や観光に公共交通機関とカーシェアリングを組み合わせる「パーク&レールライド」の利便性が向上し、不要な車の利用を抑えることで、渋滞の緩和やCO2排出量の削減効果が期待できる。

 事業主体は、メルセデス・ベンツ日本と、自動車リース会社のオリックス自動車(東京都港区)、駐車場管制システムを手掛けるアマノ(横浜市港北区)。横浜市が、電気自動車などの「低炭素交通」普及・啓発を目指す「横浜・低炭素交通プロモーション」の一環として、同カーシェアリングサービスの検証をサポートする。

 メルセデス・ベンツ日本 企業広報課アシスタント・マネージャーの松浦友香さんは「今回、3社がそれぞれの強みを持ち合い、新しいカーシェアリングを主要駅や観光地周辺で始めることになった。従来のカーシェアリングとは異なり、借りた場所に必ず戻っていただく必要はないため、荷物が増えた帰り道や飲酒する予定がある時など、他の交通手段とカーシェアリングを自由に組み合わせることが可能となる。横浜市にお住まいの方や、観光やビジネスで横浜を訪れた方に、スマート電気自動車に乗って、楽しく便利に横浜のまちを走っていただきたい」と話す。

 また、smaco事業のキャンペーンとして、こどもたちの絵を募集して優秀作品を表彰する「ラッピングコンテスト(smacoこどもデザインコンテスト)」も開催される。応募資格は小学生以下の横浜市民。最優秀賞・優秀賞に選ばれると「スマート電気自動車」の一部車両のラッピングに使用される。応募期間は8月20日まで。応募方法など詳細は「smaco」ウェブサイトで。

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