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STスポットで演劇ユニット「ttu」が新作公演「おやすみカフカ」

ttu vol.4 『ヴォイツェク』撮影:Eric Chan

ttu vol.4 『ヴォイツェク』撮影:Eric Chan

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 STスポット横浜(横浜市西区北幸1)で、5月9日から演劇ユニットttu(ティー・ティー・ウー)の新作「おやすみカフカ」が上演される。

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 ttuは、神奈川出身の演出家・山田真実さんと、プロデューサーの増永紋美さんが2011年12月に旗揚げした演劇ユニット。「見えないものが、みえる?」をキャッチコピーに、作品を空間から立ち上げ、素材と場所をコーディネートして起こる「化学反応を遊びながら」創作活動を行っている。

 新作「おやすみカフカ」は、「夢」をテーマに、作家フランツ・カフカの日記や手紙、小作品を再構成した演劇作品。カフカは「変身」、「城」、「審判」などの著者で知られるチェコ出身のドイツ語作家で、代表作「変身」は、ある朝目覚めるとベッドの上で一匹の巨大な毒虫になっていた男とその家族のストーリー。

 劇中では執筆しているカフカ自身にスポットを当て、その時間と空間が自在に伸び縮みする世界を独自のスタイルで描く。原案=F・カフカ、構成・演出=山田真実さん。出演は入福啓介さん、岩﨑彩葉さん、田中蕗子さん、林誠太郎さん、槙悠吾さん。上演時間は約90分。

 増永さんは「演出家の山田真実が神奈川出身のため、関東圏での公演を横浜に決めた。これまでの公演はほぼ劇場以外の場所で、今回が初の劇場上演。その場所の地域性や時流も含めて、観客の心をつかむ余白のある演劇を創作したい。カフカといえば暗いイメージがつきまとうが、カフカを知らない人でも楽しめる、明るく疾走感のある作品に仕上がっているので、夢を見るような気持ちでご覧いただけたら」と話している。

 公演スケジュールは日程による。チケットは前売=2,500円、当日=2,800円。5月11日まで。

 ttuは、都内のシェアアトリエ「インストールの途中だビル」(東京都品川区)を拠点に活動。 昨年の第7回福岡演劇フェスティバル FFAC企画創作コンペティション「一つの戯曲からの創作をとおして語ろう!」vol.4では、課題「或る別な話」で最優秀作品賞を受賞している。

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