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神奈川芸術劇場でチェルフィッチュ新作公演「地面と床」

チェルフィッチュ『地面と床』KYOTO EXPERIMENT2013(撮影:清水ミサコ/Misako Shimizu)

チェルフィッチュ『地面と床』KYOTO EXPERIMENT2013(撮影:清水ミサコ/Misako Shimizu)

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 KAAT 神奈川芸術劇場(横浜市中区山下町281)で12月14日から、演劇カンパニー・チェルフィッチュの新作「地面と床」が上演される。

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 チェルフィッチュは、横浜出身の演劇作家であり小説家の岡田利規さんが全作品の脚本と演出を務める演劇カンパニー。1997年に設立された。

 新作「地面と床」は、実験的舞台芸術を紹介するベルギーの国際演劇祭「KUNSTENFESTIVALDESARTS(クンステン・フェスティバル・デザール)」のプロデュースにより製作された世界9都市・国際共同製作作品。今年5月のブリュッセルでの初演後、世界ツアーを経て、横浜での凱旋(がいせん)公演となる。

 同作は、チェルフィッチュ初の音楽劇。「そう遠くない未来の日本」を、死者と生者をめぐる物語として描く。また、これまでも取り組んできた音楽とパフォーマンスの新しい関係性をバンド・サンガツとともに探り、役者の身体と同じレベルで存在し得る、BGMにならない音楽にアプローチする。

 劇中では、この地面の下で安らかに眠っていたいというなけなしの望みを抱く死者と、生まれいづる者の命を守ろうとする生者との利害が、近未来の不穏な日本を背景に、対立する。作・演出は岡田さん。ドラマトゥルグはセバスチャン・ブロイさん。出演は、山縣太一さん 、矢沢誠さん、佐々木幸子さん、安藤真理さん、青柳いづみさん。

 22日は上演終了後に、社会学者の大澤真幸さんとチェルフィッチュ主宰・岡田さんを迎えたアフタートークを実施する。

 神奈川芸術劇場の小沼知子さんは「現代日本の若者を先鋭的に表現し、ゼロ年代の代表として海外でも高く評価されるチェルフィッチュ。新作『地面と床』では、前作『現在地』で描いた物語の世界観をさらに深め、死者と生者をめぐるフィクションとして描き出している。新たなアプローチに挑んだ、チェルフィッチュにしか作れない音楽劇にご期待いただければ」と話している。

 会場はKAAT 神奈川芸術劇場 大スタジオ。チケットは一般=前売3,500円、当日4,000円。シルバー割引=3,000円、U24チケット=1,750円、高校生以下割引1,000円。12月23日まで。

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