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三溪園で「紅葉の古建築公開」-炉ばた茶会、クラシックコンサートも

紅葉のなか古建築と散策を楽しめる

紅葉のなか古建築と散策を楽しめる

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 三溪園(横浜市中区本牧三之谷58)で11月23日から、「紅葉の古建築公開」が行われる。

 今年は、平家の盛衰を描いた軍記物語「平家物語」、赤穂事件を題材にした江戸時代の古典「忠臣蔵」にゆかりの2棟「横笛庵(よこぶえあん)」、「林洞庵(りんどうあん)」を公開。聴秋閣沿いの渓谷遊歩道も開放され、モミジやカエデ、イチョウなどが鮮やかに色づいた園内で、古建築と散策を楽しむことができる。

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 横笛庵(1908年建築)は、奈良・法華寺からの移築ともいわれるが、由緒の詳細は不明。平家物語に登場する女性「横笛の像」が内部に置かれたことから(戦時中に消失)、この名がある。横笛は、高倉天皇の中宮・建礼門院(平清盛の娘・徳子)に仕えた女性で、平家物語に清盛の従者・斉藤時頼(滝口入道)との悲恋が語られている。内部にあった像は、この横笛が時頼から寄せられた千束の恋文をもって自ら作ったといわれる自身の像といわれ、かつて「縁結びの像」として知られていた。

 林洞庵(1970年建築)は、茶道の宗へん(そうへん)流林洞会から寄贈された茶室。内部に流祖・山田宗へんの揮毫(きごう)による「林洞」の額が掲げられていることから林洞庵と命名された。宗へんは、忠臣蔵に登場する吉良上野介と茶を通じて交流があった人物で、林洞庵が建つ前、同地には三溪が移築した寒月庵(かんげつあん)があったという。

 会期中は、横浜市指定有形文化財の鶴翔閣(かくしょうかく)で「クラシックヨコハマ2013 ミュージアムコンサート in 三溪園」(12月23日)を開催するほか、三溪園ボランティアによる「紅葉の自然観察会」(11月30日、12月1日・10日)、ワークショップ「紙で作る和のつるし飾り」(12月1日)、「秋の“一日庵(いちじつあん)”炉ばた茶会」(12月7日)を実施する。

 園内では、11月24日まで約500点の菊花を展示する「菊花展」(小菊盆栽は11月23日まで)、三溪園の創設者・原三溪が支援した日本画家の一人・今村紫紅(いまむらしこう)の作品をたどる財団設立60周年記念特別展「今村紫紅展ー横浜のいろ」(三溪記念館、12月8日まで)も開催されている。

 三溪園 広報担当の吉川利一さんは「平家物語といえば無常感漂う冬に向かう『晩秋』、そして忠臣蔵といえば討ち入りの行われた『年の暮れ』の季節を連想させる。今回の公開では、紅葉とともに、背景にあるストーリーに注目して建物を味わっていただければ」と話している。

 開園時間は9時~17時(入園は16時30分まで)。入園料は大人500円、市外65歳以上500円、小学生200円。12月15日まで。

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