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西区の古民家「自在・南軽井沢稲葉邸」で画家・渡辺俊明展ーご縁をあるく

「稲葉邸」でアーティストの創作活動支援やイベント企画を行う今井嘉江さん

「稲葉邸」でアーティストの創作活動支援やイベント企画を行う今井嘉江さん

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 築64年の昭和の一軒家を改装した「自在・南軽井沢稲葉邸」(横浜市西区南軽井沢15)で、福島県を拠点に活動していた民画家・渡辺俊明さんの墨画展「ご縁をあるく」が開催されている。

西区南軽井沢の築64年の古民家をリノベーションしたアートスポット「自在・南軽井沢稲葉邸」

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 横浜駅近くとは思えない木造平屋建ての落ち着いた日本家屋で、渡辺さんの躍動感にあふれた墨画など約50点と慈愛に満ちた言葉を味わうことができる。

 同展は、独自の視点でアーチストを発掘し、商店街や住宅街など暮らしの場にアートを取り入れる活動を続けるディレクター・今井嘉江さんによるプロジェクト「自在」関内オフィス(中区相生町3)が主催。

 渡辺俊明さんは、静岡県生まれ。独学で絵を続け、35歳のとき、1972年に浜松芸術祭典芸術大賞受賞を受賞。1980年から中央画壇を目指す動きを停止。人々の暮らしとともにある芸術に関心を持ち、漂泊の俳人 種田山頭火師の句を題材した木版画を制作するなど独自の作風を貫いてきた。

 渡辺さんは、1989年に日本の里山の原風景が残る福島県田村市にアトリエ・工房兼住まいを建てた。「蓮笑庵」と名付けたこの拠点で、渡辺さんは自然と人と交わり、暮らしを楽しみながら、2005年に亡くなるまで芸術活動を続けた。

 今井さんは、17年に渡って、福島県の「いのちの電話」電話相談員のメンタルサポート・研修を担当していた縁で渡辺さんを知った。実際に蓮笑庵に足を運び、福島の自然の力強さ・豊かさに裏打ちされた渡辺さんの絵に魅せられた。

 2011年、30年以上前から縁があった自宅近くの「稲葉邸」を借り、アーティストの創作活動支援やギャラリーとして使おうと改装したことをきっかけに「横浜で渡辺さんの個展を開く」という思いを実現しようと思ったという。蓮笑庵の運営に携わっている渡辺さんの妻・仁子さんともやりとりを重ねつつ、独力で絵の搬入、会場レイアウトなどをこなした。

 今井さんは「横浜駅から徒歩10分余りと都心部にありながら、季節感ある花木を配した庭のある昔ながらの日本家屋『稲葉邸』に渡辺さんの絵の数々を展示しました。一般のギャラリーとは異なり、人の暮らしが長年営まれていた一軒家のこの場には、渡辺さんの絵と対話をできる時間が流れています。畳敷きの部屋や庭の見える椅子などで、ぜひゆっくりと作品を味わってください」と話している。

 南軽井沢稲葉邸の開館時間は12時~19時。入場料は無料。今井さんが運営する、石川町駅近くのひらがな商店街のアートスポット「と」でも連携した展示を開催している。12月16日まで。

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