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馬車道に「横濱宝石美術館Emera」-宝石をキャンパスに

エメラ3代目オーナーの大島貴子さん

エメラ3代目オーナーの大島貴子さん

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 馬車道通りに、ジュエリーのリフォームとオーダーを中心としたサロン「横濱宝石美術館Emera」(横浜市中区太田町5、TEL 045-681-0603)がオープンした。

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 1952年築のレトロな馬車道商栄ビルの1・2階に店舗を構え、店内には、宝石の原石コレクションや横浜ジュエリーなどのオリジナルジュエリー、ジュエリーアーティストの作品を展示するギャラリーを併設する。店舗面積は約33平方メートル(1階フロア)。店名「Emera(エメラ)」は5月の誕生石「エメラルド」が由来。

 エメラの3代目オーナーは、馬車道で生まれ育った生粋のハマっ子・大島貴子さん。宝石をキャンパスに見立て、横浜の風景や思い出を絵画のように表現した横浜シリーズ「横浜ジュエリー」を展開している。

 横浜ジュエリーのモチーフは、「赤い靴」や「マリンタワー」「ベイブリッジ」「氷川丸」「クイーンの塔(横浜税関)」など。商品「観覧車とみなとみらいのホテル」(385,000円)には、ダイヤモンドやガーネット、七宝があしらわれ、背景には、19世紀のアール・ヌーボーの宝飾品によく見られる技法「プリカジュール・エナメル(透胎七宝)」を使用している。

 横浜シリーズは、店頭に出すとすぐに売れてしまう人気商品のひとつで、中には、横浜ジュエリーを身につけて船旅を楽しみたいというファンもいるという。大島さんは「幼い頃から自宅で宝石を眺めながら育った私にとって、ジュエリーはとても身近な存在。宝石と対面すると、『これは横浜のあの風景になるのでは』と情景が浮かび、ボルダーオパールの色や形から来るインスピレーションをヒントに、デザイン・制作しています」と語る。

 店内では、大島さんの父親が海外で買い付けした貴重な原石コレクションや装飾品を展示するほか、動物をモチーフにしたジュエリー「アニマルシリーズ」、ジュエリーアーティストの作品なども展示・販売する。

 大島さんは「肌身離さずつけているルビーの指輪は、祖父から父、父から私が譲り受けたものです。20歳の頃はなぜか指輪がしっくり感じられず、しばらく母に預けていましたが、本格的に仕事を始める時にはめるようになりました。祖父との思い出が詰まるルビーが、いつも私を優しく見守っているかのようです。ジュエリーは代々受け継いでいけるものなので、いま興味がなくても、ご縁があった石を大切にしていただきたいと思います。Emeraではさまざまなジュエリーアーティストの企画展なども予定していますので、我が家に遊びにいらっしゃる感覚で店にお立ち寄り頂けたら」と話している。

 営業時間は11時~18時。日曜定休。リフォーム・オーダーなどサロンは予約制。

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