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神奈川県博で特別展「浮世絵☆忠臣蔵」-連続講座や落語会も

作品「誠忠義臣名々鏡 礒合重郎右衛門正久(部分)歌川国芳作」

作品「誠忠義臣名々鏡 礒合重郎右衛門正久(部分)歌川国芳作」

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 神奈川県立歴史博物館(横浜市中区南仲通5)で11月20日より、「忠臣蔵」をテーマに描いた「浮世絵」を集めた特別展「浮世絵☆忠臣蔵-描かれたヒーローたち!?」が開催される。

 忠臣蔵は元禄赤穂(あこう)事件をモチーフに描かれたフィクション(歌舞伎や人形浄瑠璃など)の通称。1703年、前年の江戸城内における刃傷事件により改易となった播州(=播磨国、現在の兵庫県南部)赤穂藩元家老大石内蔵助良雄を中心とした浪人47人が、主君浅野内匠頭長矩の仇、高家旗本吉良上野介義央を討ち取り「本懐を遂げる」までの物語。

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 寛延年間(1748年)に人形浄瑠璃「仮名手本忠臣蔵」が成立して以降の江戸から明治期に、忠臣蔵を題材とした多くの浮世絵や本が出版された。

 同展は6部構成で、大石内蔵助(物語では大星由良之助)ら英雄たちの肖像をはじめ、物語そのものや歌舞伎役者を描いた正統派の作品、登場人物を女性に置き換えた「美人画」、滑稽(こっけい)に描かれた「パロディー画」など、さまざまな作品を展示。神奈川県内にある忠臣蔵ゆかりの地について語る資料も展示する。出品資料数は約160点(予定)。

 主な展示作品は、旗本出身の絵師・鳥文斎栄之(ちょうぶんさいえいし)による大星由良之助を美女に擬えた「見立忠臣蔵七段目」(千葉市美術館)、江戸時代末期の浮世絵師・歌川国芳が描いた「誠忠義臣名々鏡 礒合重郎衛門正久」(神奈川県立歴史博物館)、大石内蔵助を頂点に赤穂浪士四十七人を左右対称に配置した「四十七士像 称名寺(川崎市)」(川崎市重要歴史記念物)ほか。「四十七士像 称名寺(川崎市)」のみ、12月5日までの展示。

 11月21日と12月12日は、13時30分より同館学芸員による展示解説が行われる(申込不要)。

 期間中は、県博セミナー「浮世絵の魅力 徹底解剖!!」(連続講座・土曜全5回)を開講。美人画や武者絵など浮世絵のジャンルについて、それぞれの見方と魅力を紹介する。日程は11月20日、27日、12月4日、11日、18日。定員70人。受講料は5,000円。申込締切は11月15日(応募者多数の場合は抽選)。

 また、「討ち入り当日」の12月14日には、落語家・桂歌助師匠による特別展記念落語会「中村仲蔵を聴いて、浮世絵を見る」を実施。聴講無料(特別展の観覧券が必要)。定員70人。申込締切は11月30日(応募者多数の場合は抽選)。応募方法・詳細はホームーページから。

 神奈川県立歴史博物館・企画普及課副主幹の谷口美穂さんは「『忠臣蔵』自体はよく知られた話ですが、『同じ題材でも描く人間によってはこんなに異なるのか』というバリエーションを、展示を通して楽しんでもらいたい」と話す。

 会場は特別展示室・コレクション展示室。開館時間は9時30分~17時(金曜は特別展のみ20時まで)。月曜休館。観覧料は大人600円、20歳未満・学生400円、65歳以上・高校生100円。問合せは神奈川県立歴史博物館(TEL 045-201-0926)。12月19日まで。

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