日産とバンダイナムコが「ドライビングシミュレーター」を開発

近未来横浜のドライビングシミュレーター(イメージ)

近未来横浜のドライビングシミュレーター(イメージ)

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 日産自動車(横浜市西区高島1)とバンダイナムコゲームス(東京都品川区)は、次世代の電力ネットワークといわれるスマートグリッドが導入された近未来・横浜の仮想世界を疑似体験できる「ドライビングシミュレーター」を共同開発した。

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 同シミュレーターは、横浜市が推進する低炭素都市プロジェクト「横浜スマートシティプロジェクト」の将来をイメージした近未来都市・横浜(みなとみらい地区)を、フルハイビジョンの約4倍の画素数(通称=4K2K)を持つ超高精細3D映像で表現している。同時に最大4人が利用可能。

 都市の道路構造、建造物、設備機能などを自由に設定し、スマートグリッドの導入によって都市景観や機能がどのように変化するかを多面的・体験的に検証できる。複数の車両で総合的な評価をする次世代ITS(高度道路交通システム)の仮想体験が可能。

 未来都市・横浜などの基本仕様は、日産が設計。システム構築はバンダイナムコゲームスとバンダイナムコグループのセリウス(東京都渋谷区)が担当している。高精細な3D映像で構成されたジオラマ内を複数の車両が同時・双方向で走行を体験できる仕組みは世界初。

 シミュレーターは、幕張メッセ(千葉県千葉市)で開催されている最先端IT・エレクトロニクス総合展「CEATEC JAPAN 2010」(10月5日~9日)に特別出展しており、横浜では今後、日産グローバル本社ギャラリーで展示する予定。

 日産自動車国内企業広報部担当者は「日本が考える近未来の低炭素都市ビジョンを世界最先端の高精細3D映像技術とインタラクティブ・ゲーム技術の融合により、仮想現実(バーチャル・リアリティー)として疑似体験していただけます」と話している。

 横浜スマートシティプロジェクトはアクセンチュア、東芝、日産自動車、パナソニック、明電舎と共に横浜市が今年2月に経済産業省に提案したプロジェクト。横浜市は今年4月に経済産業省「次世代エネルギー・社会システム実証地域」に選定されている。同プロジェクトはさまざまな企業などの協働により、次世代エネルギー・社会システムの実証を目指すとともに、プロジェクト推進の中で、市内中小企業とのマッチングや連携へと発展させていくことが狙い。

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