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生糸貿易を支えた旧帝蚕倉庫の「赤レンガ」を市民に有償配布

旧帝蚕倉庫(写真提供:大成建設株式会社、写真撮影:株式会社デジクリ)

旧帝蚕倉庫(写真提供:大成建設株式会社、写真撮影:株式会社デジクリ)

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 北仲BRICK(横浜市中区北仲通5)で10月31日、旧帝蚕倉庫の外壁として使われた「赤レンガ」の限定有償配布が行われる。

旧帝蚕倉庫の内部

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 帝蚕倉庫は1926年5月31日に竣工(
しゅんこう)。横浜港から輸出される生糸や絹織物の専用倉庫として利用されていた。終戦後、1945年8月22日から1947年1月までアメリカの進駐軍に接収され、その後保管業務を再開した。

 倉庫は当時A~D号まで4棟あり、すべて同じ構造・大きさ(各棟建坪400坪)だった。床は木製で、各棟にエレベーターを6基、消化装置としてスプリンクラーを備えていた。現在はC棟のみが残る。

 今回、かつて、近代横浜の貿易の支柱であった生糸貿易を支え、市民に親しまれた帝蚕倉庫の景観を市民の記憶にとどめてもらおうと、市民有志が「旧横浜帝蚕倉庫顕彰実行委員会」を発足。2008年に2棟を解体した際に確保した倉庫外壁の赤レンガを有償配布する。

 倉庫の設計図をデザインした紙製ケース入りで、刻印が押された「赤レンガ」(1個約2.5キログラム)を限定300個配布する。価格は今年(=2010年)にちなみ、1個2,010円。希望者は往復ハガキを郵送。応募締切は10月6日(当日消印有効、応募者多数の場合は抽選)。

 10月31日の配布場所は北仲BRICK、配布時間は11時~16時。当日は、購入者を対象に、ヨコハマ創造都市センター(中区本町6)で、横浜国立大学大学院教授の吉田鋼市さん(横浜歴史資産調査会副会長)が「帝蚕倉庫の歴史・明治の赤レンガの栄光と名残(仮)」と題して講演会を行う。その後、帝蚕倉庫周辺の見学会が行われる。

 旧横浜帝蚕倉庫顕彰実行委員会の国吉直行さんは「赤レンガ配布のためのパッケージづくりなどに必要な予算は、市民に呼びかけて資金協力を得た。全国から既にたくさんの応募や問い合わせを頂いている。帝蚕倉庫倉庫は、横浜の経済を支えてきた生糸貿易の要となる拠点で、北仲地区の象徴的資産の一つ。横浜の産業の変遷の証でもある。その記憶を、赤レンガを市民一人一人に持っていただくことで、みんなで分かち合いたい」と話している。

 問合せは横浜歴史資産調査会(ヨコハマヘリテイジ)旧帝蚕倉庫赤レンガ配布・募集事務局(TEL 045-651-1730)まで。

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