神奈川新聞社(横浜市中区太田町2)は11月20日、貸し切り列車「神奈川新聞社創業120周年 カナロコ列車」を運行する。
今年2月1日に創業120周年を迎えた同社の特別企画で、昔懐かしい特急型電車「183系」(国鉄カラー)に乗車し、神奈川の横断を楽しむことができる。
今回の企画は、「貨物列車に乗りたい」「普段は通らないルートに列車を走らせてみたい」という社員のアイデアを形にしたもの。同社が運営するインターネット上のコミュニティーサイト「カナロコ」内の鉄道好きが運営するサイト「カナロコ鉄道ノート」の話し合いの場で生まれた。
ルートは、JR線桜木町駅を出発後、高島貨物線~東海道貨物支線~南武支線~東海道貨物線を通り、根府川駅(小田原市)まで。同駅で折り返し、再び貨物線を通り桜木町駅に帰着する。所要時間は5時間以上(途中駅での乗降は不可)。
集合場所は9時45分に「桜木町駅」、15時30分頃「関内駅」で解散する予定。参加費は9,500円(運賃、弁当、飲み物、乗車記念プレート、乗車記念証など含む)。
応募方法は、神奈川新聞社企画事業部「カナロコ列車」係宛(郵便番号231-8445、住所不要)に往復ハガキを送付。往信欄に参加者全員の氏名・年齢、代表者1人の連絡先、「神奈川の鉄道の好きなところ」を記入。はがき1枚につき4人まで申込み可能。申込締切は9月4日。応募多数の場合は抽選。
神奈川新聞社の編集局文化部記者の齊藤大起さんは「今回の企画の始まりはスタッフの『雑談』。何人かでホワイトボードに『落書き』したのがきっかけで生まれた、鉄道ファンによる、鉄道ファンのための企画です。鉄道に興味のある人は多いと思います。めったに乗れない路線ですので、この機会にぜひご乗車ください」と話す。
神奈川新聞社は1890年2月1日に創業。「地域社会に根差した信頼性の高い紙面作り」にこだわり、本社所在地の横浜をはじめ、県内に6つの支社・総局、14の支局を設置する。発行部数は23万部。