ジャック&ベティで「みらい世紀ブラジル」特集-岡村淳監督映画

作品「あもーる あもれいら」の舞台となる保育園を取材中の記録映像作家・岡村淳さん

作品「あもーる あもれいら」の舞台となる保育園を取材中の記録映像作家・岡村淳さん

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 「シネマ・ジャック&ベティ」(横浜市中区若葉町3)で7月10日より、ブラジルを舞台にした映画の特集上映「第2回 横浜ラテンフィルムフェスタ」が行われる。

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 会期中は「みらい世紀ブラジル『岡村淳の舞楽而留(ぶらじる)移民のススメ』」と題し、自らブラジル移民となり、日本の近現代史から「消された」ブラジル移民の歴史を映像で紡ぎ、世界各国で自主上映会を行っている記録映像作家・岡村淳さんのドキュメンタリーを中心に全13作品紹介する。主催は横浜ラテンフィルムフェスタ実行委員会。

 作品は、岡村監督による、ブラジル・ミナスジェライス州の山峡に暮らす明治生まれの日本人夫妻の晩年に寄り添った「ブラジルの土に生きて」(2000年)、ブラジル奥地の田舎町・アモレイラの貧しい子らの1年間にわたる保育園の記録を収めた「あもーる あもれいら 第1部・イニシエーション」(2007年)、還暦を迎えた森画伯のブラジルでの創作現場を追った「下手に描きたい 画家森一浩ブラジルの挑戦」(2010年)ほか。

 特別名画プログラムは、アンデスに暮らす日本人と写真見合いで結婚したタミ子の生活を描いた「アンデスの花嫁」(1966年、日本、羽仁進監督)、アカデミー賞監督賞をはじめ数々の映画賞を受賞した「シティ・オブ・ゴッド」(2002年、ブラジル、フェルナンド・メイレレス監督)。

 関連イベントとして、作品「目覚めよと人魚は歌う」で第13回三島由紀夫賞を受賞した作家・星野智幸さんをはじめ、アジアプレス代表・野中章弘さんなど、岡村さんと親交のある多彩なゲストによるトークイベント「岡村淳とラテンな仲間たち」を実施。期間中は毎日岡村監督が来館し、各回の上映後に来場者とトークイベントを行う(名画プログラムの上映時は除く)。

 シネマ・ジャック&ベティの小林良夫さんは「ブラジルというと、サッカーやコーヒーのイメージが強いですが、日本からの移民者25万人を抱える日本との関わりがとても強い国です。かつて横浜港からもブラジル移民を乗せた船が出港しました。国内初の岡村淳監督の特集上映です。日本ではあまり語られることのないブラジル移民の姿、悲史だけではなく、力強く生きる姿を多くの方に見てほしい」と話す。

 チケットは一般1,200円、学生・シニア1,000円(5回券4,500円)。7月16日まで。

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