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三溪園で「原三溪の旧蔵品」特別展-「原三溪翁伝」刊行も

公開する美術品のひとつ「木製多宝塔」

公開する美術品のひとつ「木製多宝塔」

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 実業家・原三溪によって作られた日本庭園「三溪園」(横浜市中区本牧三之谷58)で、横浜開港150周年を記念した特別展「原三溪と美術 蒐集家三溪の旧蔵品」が開催されている。

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 生糸貿易で活躍した原三溪は、美術品の収集と若手作家の支援を行ったことでも知られており、自邸や庭園に所蔵した美術品を秘蔵せず、作家らに供覧したとされている。かつては数千点にも及んだ三溪の美術コレクションは海外のコレクターも注目するほど質が高く、充実した内容として評価されていた。

 今回の特別展では、国宝・重要文化財を含む旧蔵品約40点を取り上げ、園内の三溪記念館を会場に期間限定で公開を行っている。内容は中国・中世絵画、仏教絵画、墨蹟、工芸品・茶碗、近世絵画、近代絵画で、主な出品作には「孔雀明王像」(国宝、東京国立博物館)、「地獄草紙」(国宝、奈良国立博物館)、「四季山水図」(重要文化財、京都国立博物館)などがある。

 また、原三溪の伝記「原三溪翁伝」を刊行しており、「原三溪翁伝」は、三溪の実業家としての功績や文化芸術面・社会面での貢献を記録したもの。同書は戦時中に執筆されたものの、活字化されなかった貴重な文献で、今回の刊行は、三溪園と横浜市芸術文化振興財団、市民団体らが中心となり研究会を発足させ、校訂や索引の作成などを行った上で実現した。

 三溪園事業課の清水緑さんは「今回の展示では、名品を競ったかつての三溪コレクションの一部が里帰りしています。国宝の孔雀明王像や地獄草紙をはじめ、よく知られている名品の数々が元は三溪園にあったということに驚かされると思います。この機会にぜひご覧ください。また、『原三溪翁伝』は、60年以上にわたり眠っていた原稿が、2年の準備を経て刊行の運びとなったもの。三溪の生涯や事績をすべて網羅した大著ですので、お手にとって頂ければ」と話す。

 開園時間は9時~17時。特別展は11月30日まで。観覧料は入園料と特別展のセットが一般・シニア1,000円、こども200円。特別展のみは一般・シニア700円、こども無料(入園料が別途必要)。また、「原三溪翁伝」は一般書店で発売中、A5判サイズ・936ページ。16,800円。

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