横浜市内各所で「食」の喜びを味わう「スローフードニッポン」

「スローフードニッポン2009」(イメージ画像)

「スローフードニッポン2009」(イメージ画像)

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 横浜市内各所で10月16日より、日本の食の魅力を味わう「スローフードニッポン2009 国際スローフードウィークin横浜」がスタートする。

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 「スローフードニッポン」は、イタリアスローフード協会本部の協力のもと、横浜で今年から開催されるスローフードの祭典。米を中心にした日本食の素晴らしさを再確認し、地域の伝統的な食文化の継承を目指す。主催は、スローフードニッポン2009実行委員会。

 期間中、「地産地消」をテーマにしたマーケットやピクニック、エクスカーションを行うとともに、スローフードの提唱する食と農の復権について考えるシンポジウムや生産者会議、スローフード・インターナショナルのカルロ・ベトリーニ会長の基調講演などを行う。

 会場は中区北仲地区に設けた特設スペースのほか、横浜市開港記念会館、象の鼻パーク、市内飲食店、映画館「シネマ・ジャック&ベティ」など市内各所。メーンとなる、北仲会場は、3日間で1万人程度の動員を見込む。

 イベントは、日本各地の伝統的な食材を利用した料理やマーケットなどが集まる「スローフードニッポン」(10月23日~25日)、日本の食と農の現状について話し合うセミナーやワークショップを行う「テッラ・マードレ・ジャパン」(23日)、スローフードの理念に沿う食をテーマにした映像作品を上映する「スローフード・オン・フィルム」(17日~18日)、地域の食文化を守る生産者や事業者と交流しながら、実際にその地域の食を楽しむ「スローフードエクスカーション」(24日・25日・31日)。

 また、日本各地から集まったスローフード会員が自慢の一品を持ち寄り、芝生の上でピクニックを楽しむ自由参加型「スローフードピクニック」(24日)や、市内飲食店と日本各地の生産者とのコラボレーションで、日本の地域食材や郷土料理をテーマにしたスペシャルディナー「スローフードディナー」(16日~11月1日、横浜市内飲食店)のほか、八丈島の郷土料理やスローな酒の肴を楽しむ「スローフードナイト」(24日・25日)などさまざまな企画を展開する。

 13日に行われた記者発表で、スローフードニッポン2009実行委員会の吉開俊也さんは、国際都市横浜での開催に向けて「スローフードフェアを5年前からパシフィコ横浜で行ってきました。今年は開国博Y150の記念事業として、広域で各種イベントをさまざまな仕掛けで開催します。名称を『スローフードニッポン2009 国際スローフードウィークin横浜』とし、来年度以降、世界中の食関係者との国際会議や海外のスローフードイベントとの連携を行う予定です」と抱負を語った。

 スローフードジャパン東京事務所の野本由美さんは「スローフードが世界的な運動として活動を始めて20年ですが、いまだに『スローフードって、ゆっくり食べること?』と聞かれることが多くあります。『スローフード』というシンプルな言葉の本当の意味を、簡単に説明することはできません。実際に、見て味わって学んで感じてこそ、本当の意味が分かると思います。ぜひイベント会場に足をお運びください」と話す。

 問合せは、スローフードニッポン実行委員会事務局(TEL 045-227-7449)。11月1日まで。

 スローフード運動は、地域の食を再発見し「食の喜び」を取り戻す活動で、1986年イタリアでスタート。横浜スローフード協会は、イタリアスローフード協会における日本の横浜支部として2003年5月に発足。スローフードジャパンは、2004年6月にスローフードインターナショナルの国際規約に基づき、世界で6カ国目の国内組織として結成された。

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