映画館3館が連携しバリアフリー映画祭-泉谷さんコンサートも

「チャリティーコンサート」を行う泉谷しげるさん

「チャリティーコンサート」を行う泉谷しげるさん

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 横浜バリアフリー映画祭実行委員会は、横浜開港記念日の6月2日を中心に、視覚・聴覚障がいの有無に関わらず鑑賞できる「横浜バリアフリー映画祭2009」を開催する。

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 同映画祭は、邦画に日本語字幕を付け、スクリーン映像の視覚的な情報をFMラジオの音声ガイドで客席に送信することで、視覚・聴覚障がいの有無に関係なく映画を観賞できるのが特徴。

 作品は、伊坂幸太郎原作のベストセラーを映画化したミステリー「重力ピエロ」(2009年、森淳一監督)、通称「ハマのメリーさん」の半生を追ったドキュメンタリー「横浜メリー」(2005年、中村高寛監督)、歌手の泉谷しげるさん吹き替えによるアニメ「モンスター・ハウス」(2006年、ギル・ケナン監督)、「旭山動物園物語 ペンギンが空をとぶ」(2008年、マキノ雅彦監督)など。6月6日「補聴器の日」は入場無料。

 ゲストとして、「横浜メリー」に中村監督と女優の五大路子さんや「モンスター・ハウス」に泉谷しげるさんが登場する予定。

 同映画祭は、横浜が創造・映像文化都市であることを広め「みんなが映画を楽しめる町、やさしい町、横浜」を目指し開催される。横浜では2008年にも、バリアフリー映画上映が伊勢佐木町の「横浜ニューテアトル」と黄金町の「シネマ・ジャック&ベティ」の企画により関内ホールで行われた。

 6月2日は、同映画祭の趣旨に賛同した泉谷しげるさんが、「横浜と障がい者を応援する」チャリティー演奏会を行う。当日は、泉谷さんの歌声の歌詞やトークをパソコン文字通訳でリアルタイムに訳してスクリーン投影する。コンサートの売上の一部は、障がい者に寄付する。会場はランドマークホールで、19時30分より。

 泉谷しげるさんは「バリアフリーライブなんて、今までしたことがない。歌っている内容やしゃべることが字幕で表示されたりと、とても有意義なライブになると思う。ただのお祭りではない、誰にでもライブを楽しんでもらうという試みは、芸術家としてやるべきこと。横浜開港150周年ということで、横浜をにぎやかにするべく、みんなが楽しめるようにいろいろやりますよ」と話している。

 横浜バリアフリー映画祭実行委員でシネマ・ジャック&ベティ支配人の梶原俊幸さんは「バリアフリー上映は全国的にまだ始まったばかり。特に神奈川・横浜ではまだ定着していない。バリアフリー上映の存在と意義をアピールしていきたい。特に、障がいがあることで、映画館で映画を見ることをあきらめてしまっている方に来てほしいです。横浜は映像文化都市。誰でも映画を楽しめる街にしていきたいです」と抱負を語る。

 開催は、5月30日・31日(横浜ニューテアトル)、6月2日(ランドマークホール)、6月6日・7日(シネマ・ジャック&ベティ)。

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