「ZAIMフェスタ」が開幕-創造拠点入居33組の活動を紹介

「collabo×場」今井紀彰さんの作品

「collabo×場」今井紀彰さんの作品

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 横浜都心臨海部の歴史的建築を芸術創作の拠点として活用する建造物「ZAIM」(横浜市中区日本大通、TEL 045-222-7030)で2月27日、居住しているアーティストや団体が日頃の成果を発表する「ZAIM FESTA2009 ダブルファサード」が開幕した。

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 ZAIMに活動拠点を持つ33組のアーティストや団体が、アトリエを公開するオープンスタジオや、15名の作家・グループによる展示発表、北京出身で横浜で滞在制作している2人の作品展などが行われ、日頃の活動成果を発表している。

 イベントは入居者が主体となって実行委員会を組織し運営。会期中には、演劇企画として「WALPURGIS(ワルプルギス)」と「AAPA (アアパ)」の公演、横浜市・北京市芸術家交流事業「王衛 Wang Wei/何頴宜 Rania Ho」のトークイベントや、UFOコンタクティーの秋山眞人さんを招いたレクチャーシンポジウム、デジタルアート講座「ZAIMデジタルワークショップ2009」の作品展のほか、全国4都市を回る日本国際パフォーマンス・アート・フェスティバルの「NIPAF(ニパフ)」横浜公演なども行われる。

 本館301号室に拠点を置くNPO「横浜シティアートプロモーション」の企画展示「collabo×場」は、ZAIM別館の部屋と廊下や階段、建物の外壁まで使った4人のグループ展。写真家の今井紀彰さん、ドローイングの中津川浩章さん、絵画のフレームをモチーフにしたインスタレーションの土志田ミツオさん、写真と鏡などを組み合わせる富永剛総さんが作品を展示。今井紀彰さんは、横浜や東京で撮影した映像を万華鏡のようなコラージュにし、スクリーンと水面に映したインスタレーションを設置している。

 今井さんはZAIMを「ここは建物自体に記憶や主張がある場所。都心部に住んでいる人は、満員電車やビルの隙間から見える青空を心の原風景として生きていきます。水の流れや日常の何気ないイメージの集成を、誰もが体内に蓄えている水に反射させ、増幅するイメージを持たせました」と話している。

 オープンスタジオ、展示やプレゼンテーション「dreams of zaim for art」は3月8日まで、11時~19時、入場無料(一部有料イベントあり)。

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