「象の鼻テラス」の運営事業者がワコールアートセンターに決定

「象の鼻テラス」のシンボル展示「時をかける象」イメージ図

「象の鼻テラス」のシンボル展示「時をかける象」イメージ図

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 横浜市開港150周年・創造都市事業本部は12月8日、開港150周年を記念して現在整備中の「象の鼻パーク」内に設置する、カフェ併設の休憩スペースを備えた「象の鼻テラス」の運営事業者が、「ワコールアートセンター」に決定したことを発表した。

「象の鼻パーク」全体イメージ図

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 「象の鼻パーク」は、横浜市が2009年の開港150周年に向けて再整備を進めている地区で、横浜港発祥の地。横浜赤レンガ倉庫エリアから横浜税関に向かう通りの海側は、海を見渡す緑のオープンスペースとして整備。日本大通りの突き当たり周辺エリアは通景空間を確保した開放的な広場として整備している。面積は約4ヘクタール。

 「象の鼻テラス」は、カフェ併設の休憩スペースを備えた「多目的レストハウス」で、音楽・ダンス・演劇などのパフォーマンスやアート作品の展示ができる。面積は約600平方メートルで、施設内に約200平方メートルの展示スペースを備える。来年6月2日の開港記念日に象の鼻パークとともにオープンする。

 ワコールアートセンターが提案した施設コンセプトは「文化交易」で、「さまざまな人や文化が出会い、つながり、新たな文化を生み出す拠点」として運営していく。アートディレクターを、同社のアートプロデュースチームマネージャー岡田勉さんが務める。

 横浜市生まれで「愛・地球博」の際にアートプログラム事業のキュレーターを担当した実績もある岡田さんは、「青山の複合文化施設『スパイラル』での経験と国際的なネットワークを駆使し『象の鼻テラス』が世界に誇る文化情報発信拠点となるよう、全力を挙げて取り組みたい。横浜港は日本と世界の文化が出会う窓。創造的界隈などの全国的に見てもユニークで豊かな土壌を、さらに国際的な活動に高めて行くことや、特色のあるカフェを中心とした親しみと楽しさを提供する場作りを使命と考え、文化の受発信基地を創造したい」と話す。

 市では「象の鼻テラス」を文化発信の拠点として施設活用していく事業について、全国からの公募型プロポーザル方式で事業者を公募し、提案があった5社を書類とヒアリングにより審査し「文化芸術事業やカフェ運営などの提案内容が総合的に優れていた」ワコールアートセンターを選定した。

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