JR関内駅前の商業施設「セルテ」前で（横浜市中区真砂町3）で12月26日、同施設の「58年分の愛をこめて『Last Stage』」と銘打ったライブイベント「CELTE FINAL LIVE」が開催された。

関内セルテ「GLAND FINALE」は30日17時から

　「セルテ」は1967（昭和42）年11月に「横浜センタービル」として開業、1989（平成元）年に今の名前に変わったセルテ。2017（平成29）年には50周年を機に外装をリニューアルしていた。

　現在は、建物の外側には「58年分のありがとう」と書かれており、店内入り口のメッセージボードとインターネットの特設サイトに、店舗利用者らからの「思い出」が寄せられている。「CERTEの仲間たち」として、「ヤンキイス」の石野社長や「エベレストセルフキッチン」のラメス料理長など入居各店の代表者も「思い出」を言葉に残している。

　グランドフィナーレ特設サイトで、セルテの徳間支配人は「58年を迎えるセルテという建物で、皆様に長きにわたって支えていただきましたことを、心より感謝の気持ちをお伝えさせていただきます。これからグランドフィナーレを迎えるにあたり、これからもセルテが心に残るように全力で努めてまいります」（原文ママ）、古屋社長は「いつかこの街を訪れた際に、『ああ、ここにセルテがあったね』と思い出していただけるような、そんな優しい記憶の灯火として残ってくれたらと願っております」とコメントしている。

　閉館は12月30日で、同日は16時で営業を終了。17時から1階正面エントランス横ウッドデッキで代表者あいさつを行う。

　閉館後、建物は解体。跡地は三菱地所を代表企業とするグループが再開発し、オフィスや商業施設、住宅が入る約120メートルの複合施設を2029年度に完成予定。