みなとみらい21地区に日本初進出の「Wホテル」が開発中止に

W Yokohamaイメージパース

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 みなとみらい21新港地区4街区(横浜市中区新港町1)に開業を目指していたホテル「W Yokohama(ダブリューヨコハマ)」の開発計画が、中止になった。ホテル経営を担当する予定だったパシフィックホールディングスが会社更生手続きを開始し、事業から撤退するため。

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 「W Yokohama」は、シェラトン、ウェスティンなど9つのブランドのホテルを経営している米ホテルチェーンのスターウッドホテル&リゾートワールドワイルドが、「Wホテル」ブランドの日本初進出として計画していた。「Wホテル」はデザイン性の高い客室などが特徴の高級ホテルで、世界各国に展開している。

 赤レンガパークや開国博Y150のベイサイド会場に隣接する新港地区4街区は、横浜市が2005年に事業者を公募し、2006年2月に事業予定者を決定。2007年5月にパシフィックホールディングスと五洋建設が設立した特別目的会社「合同会社ニューポート・デベロップメント」と土地売買契約を締結していた。

 計画では、総事業費270億円(土地代金約46億円、建設費約185億円ほか)をかけ、地上8階・地下2階のビルを建設。245の客室のほか、レストランやスパ、商業施設などが入る予定だった。Wホテルは、ホームページで、2012年5月1日オープン予定としていた。

 パシフィックホールディングスが、サブプライムローン問題に端を発した資金繰りの悪化で、今年3月に会社更生手続きを開始。8月6日に更生管財人がスターウッドとのホテル運営委託契約を解除したことから、ニューポート・デベロップメントが翌7日に、横浜市に事業辞退届を提出した。

 横浜市の中田宏市長は「W Yokohamaの進出は、新港地区のにぎわいと魅力の創出や、観光・コンベンションの推進に効果をもたらすものとして期待していたので、事業中止はたいへん残念。厳しい経済環境だが、横浜の価値の向上に資する事業者の誘致に取り組んでいく」とコメントした。

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