
クリエーターが運営するコミュニティー拠点「似て非ん家(にてひんち)」(横浜市中区末吉町1)で7月6日、文化交流プロジェクトE2C(中区相生町3)がモロッコ文化体験イベント「E2C DAY! vol.1―日本人の知らないモロッコへ―」を開催する。
E2C(Project Exchange to Change)は、関内に拠点を置く「Beyond The Boundary」による体験型文化交流プロジェクト。今回は、2025年3月に実施したモロッコツアーに参加したメンバーらが旅の体験を語り、モロッコで買い付けた雑貨やスパイスなども紹介する。
料理研究家小堺志乃さん監修のハリラスープ、チキンタジン、クスクスサラダ、ホブスに加え、ミントティーがテーブルに並び、参加者が現地流の食事作法を体験しながら語り合う場をつくる。
トークタイムでは横浜中央卸売市場水産仲卸「金一坪倉商店」社長の坪倉和良さんが登壇し、イスラム教の断食月(ラマダン)期間中にモロッコに1週間ほど滞在して訪れた、カサブランカ、マラケシュ、エッサウィラ、イギール各地で感じた人々の価値観や経済・教育分野の共創可能性について語る。ファシリテーターはYADOKARI所属の姜美宇さんが務め、ラマダン期間中の街のにぎわいや食文化の違いを掘り下げる。
会場となる似て非ん家は、美術家の稲吉稔さんと役者渡辺梓さんが築60年以上の古民家をリノベーションし、アップサイクルアートの展示や、イベントなどを行っているスペース。
イベントは来年8月に横浜で開かれる第9回アフリカ開発会議(TICAD9)を契機とした市民連携企画の一環で、主催者は「モロッコの暮らしを五感で感じてもらい、都市横浜とアフリカの新しい接点を生み出したい。異文化にふれながら、自分の価値観を広げたい、モロッコでの暮らしやビジネスに関心のある方に参加してほしい」と話す。
開催時間は12時~14時30分、参加費は一般3,500円、大学生2,000円、定員20人(事前申込制)。