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神奈川区に「多文化共生ラウンジ」 外国人住民の相談の場に

相談受付カウンターにて。副理事長の吉見さん(左)と、中国出身の肖(シャウ)さん

相談受付カウンターにて。副理事長の吉見さん(左)と、中国出身の肖(シャウ)さん

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 神奈川区多文化共生ラウンジ(横浜市神奈川区西神奈川1)が3月5日、オープンした。運営はNPO法人「神奈川区多文化共生の会」。

施設内の様子

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 同施設は、日本人住民と外国人住民との共生を図ることを目的に神奈川区が開設した。外国人市民への情報提供や国際交流イベントの企画・運営、外国につながる子ども・若者の人材育成などを行う。

 横浜市内には、パシフィコ横浜(西区みなとみらい1)内の横浜市多文化共生総合相談センターをはじめ、同様の目的で国際交流ラウンジおよび多文化共生ラウンジが各区に設置されている。神奈川区への設置は、総合センターのある西区を除いた17区のうち13番目。

 周辺地域に住む外国人は同施設を訪れることで、生活に必要な情報を得たり、生活に関するさまざまな相談をしたりすることができる。日本語教室や、日本語を母語としない子どもたち向けの学習支援教室、日本人と外国人の住民同士が交流できるイベントも開催する。

 外国人の隣人とのコミュニケーションをスムーズにしたい人、クラスに日本語を母語としない子どもがいる教職員、多文化共生に興味のある人など、日本人住民からの相談も受け付ける。

 3月9日・10日にはオープニングイベントとして、「タートルぐらんぱ~ず」によるバルーンアートやギタリストの加々美淳さんによるギターの生演奏を行う。

 同施設理事で子どもの学習支援に携わる塚越恵美さんは「親から呼び寄せられて、日本語が分からないまま日本の学校に編入した幼い子どもが、1日5時間程度席に座っているだけでも大変なこと。母国で成績がよかった子ほど、そのギャップに苦しむ傾向にある。しかし、子ども自身は『それでも両親と暮らしたい』と願うことが多いので、そのためのサポートや居場所を提供できれば」と話す。

 副理事長の吉見江利さんは「日本人と外国人の住民がお互いに理解しあい、外国人住民も地域で活躍できるようになってこそ多文化共生だと考えている」と話し、「今後通訳ボランティアを募り、学校の三者面談などへの通訳ボランティアの派遣も行いたい。何ができるのかを皆様と一緒に考えていきたいので、自分にもできることがありそうだと思ったら、ぜひ我々にお話しいただきたい」と呼び掛ける。

 神奈川区の外国人住民の人数は8664人で、人口の約3%に当たる(2024年1月時点)。運営を担う同NPOは、これまでも区内の各所で語学教室や日本語を母語としない子どもたちの居場所づくりに取り組んできた。

 開館時間は9時30分~17時30分(火曜・金曜は20時まで)。水曜休館。

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