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野毛山動物園が絶滅危惧種「ヘサキリクガメ」の繁殖に成功

生後3日のヘサキリクガメ

生後3日のヘサキリクガメ

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 野毛山動物園(横浜市西区老松町)でヘサキリクガメが4月3日に孵化した。2021年12月19日に続いての繁殖で、累計12頭目。

生後3日のヘサキリクガメ 正面

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 ヘサキリクガメはカメ目リクガメ科、マダガスカル共和国に生息する絶滅危惧種。ワシントン条約では、もっとも絶滅のおそれがあり保護が必要と考えられる「附属書Ⅰ」に載種されている。1970年代に森林伐採などで生息数が激減し、現地の保護施設で10年以上かけ約170頭の繁殖に成功したが、1996(平成)年には約半数が盗まれ、各国に密輸された。

 最大甲長は約45センチ、オスは喉の下の、甲羅の喉甲板が船のヘサキのように伸びており、名前の由来となっている。野生では約100~400頭が生息するとされ、世界で最も絶滅が危惧されているリクガメの一種。植物食で草や多肉植物などを食べる。

 国内での飼育園館は野毛山動物園のみ。同園では、種の保存法違反で摘発された違法飼育個体を2011(平成23)年4月30日から園で飼育、2016(平成28)年2月28日に日本で初めてヘサキリクガメの繁殖に成功。翌2017年には世界で初めて(国際血統登録調べ)2年連続での繁殖にも成功した。

 今回生まれたヘサキリクガメの両親は2011(平成23)年6月14日から野毛山動物園で飼育、両親とも種の保存法違反で摘発された違法飼育個体。2022年9月26日に産卵後、孵卵器に入卵、孵化日数は189日。

 担当者は「マダガスカル共和国の保護施設以外での飼育下繁殖は世界的にも例が少なく、飼育方法などに不明な点が多いため、野毛山動物園での繁殖成功に関する記録の蓄積は、種の保存の面からも貴重なデータ」とコメントしている。

 野毛山動物園の開園時間は9時30分~16時30分、月曜休園(祝日の場合は翌日)、入園無料。

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