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128年前に原三溪が長女に贈ったおひなさま 横浜三溪園で初公開

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 国指定名勝「三溪園」(横浜市中区本町6)の三溪記念館で、所蔵品展「四季のうつろい―春の兆し」が開催中されている。

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 見どころは、昨年新たに収蔵となった雛人形「一位稚児雛(いちいちごびな)」。原三溪(本名=富太郎)さんが明治27(1894)年に誕生した長女のためにあつらえた木彫の小さな雛人形で、櫟(いちい)の木で作られている。

 いちいの木の名の由来は、約800年前の仁徳天皇即位の際にこの木を用いて作られた笏(しゃく)を献上したところ、その美しさと質の高さから「正一位」という最高位を与えられた縁起のよい木であることから、原三溪さんが娘の誕生を喜んで用意したことが伺えるという。

 三溪記念館では、あわせて臨春閣の障壁画「狩野周信 鶴図」などを展示するほか、同園内の重要文化財建造物で合掌造りの「旧矢箆原家住宅(きゅうやのはらけじゅうたく)」でも大正時代から昭和初期までのおひなさまを鑑賞することができる。

 三渓園担当者は「見ごろとなっている園内の梅とともに一足早い春を感じて」とコメントしている。

 営業時間は9時~17時まで。記念館は観覧無料だが、三渓園の入園料が必要。入園料は大人=700円、小中学生・市内在住65歳以上(濱ともカード提示)=200円。3月16日まで。

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