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アジア健康長寿イノベーション賞 横浜市西区の事例が国内優秀事例に

左から浜崎勇さん(第4地区社会福祉協議会事務局長)、菱倉圭吾さん(第4地区自治会連合会長)、米岡美智枝さん(第4地区社会福協議会長)、小林直人さん(民生委員・児童委員協議会長)

左から浜崎勇さん(第4地区社会福祉協議会事務局長)、菱倉圭吾さん(第4地区自治会連合会長)、米岡美智枝さん(第4地区社会福協議会長)、小林直人さん(民生委員・児童委員協議会長)

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 横浜市西区の第4地区自治会連合会と第4地区社会福祉協議会が「第2回アジア健康長寿イノベーション賞」の国内での優秀事例に選出された。

野毛坂グローカルが「コミュニティ部門」大賞 アジア健康長寿イノベーション賞

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 同賞は日本政府によるアジア健康構想の一環として、東アジア・アセアン経済研究センターと日本国際交流センターが2020年に創設した事業。日本のイニシアティブによりアジアにおける健康長寿の達成、高齢者ケアの向上に資する取り組みをアジア各国から募集し、表彰することで、アジアにおける取り組みを広く各国に紹介することを目的として実施している。

 同団体が選出された事例は、地域で取り組む「多様な組織・人を巻き込んだ、住民中心の住民によるコミュニティー高齢者ケア」。地域で両住民組織が共同で見守り、防災、地域食堂などの活動を実施。それらをさまざまな団体と共同で目的をもって行っていることが評価された。

 併せて、「お祭り」では、地域のつながりを強化したり楽しんだりするだけではなく、防災井戸の確認活動を取り入れるなど、隠れた意味を含めて実施したり、集まる場所がない、道が狭い、急坂であるといった地域の弱点=「マイナス材料」を住民が工夫しながら強みに変える活動なども、大学やNPOなどと協力しながら行ってきた。それぞれの活動は大学やNPOの提案で始まったものではなく、住民中心、住民発意で行われているのが特徴。

 自治会連合会の菱倉圭吾会長は「あまり物事を厳密に決めずに参加のハードルを下げているのが秘訣(ひけつ)」と言い、社会福祉協議会の米岡美智枝会長は「私たちは他のところと張り合うことなどできないので、皆さんの知恵を借りて進めている」と話す。

 長年この地域の活動を支援してきた横浜プランナーズネットワークの大澤浩一さんは「私たちはあくまで情報を提供しただけであり、地域の皆さんが自分たちで学び活動してきたことが認められたのだと思う」と話す。

 同賞には、日本を含むアジア10カ国・地域から応募があり、バンコク首都庁など10団体が受賞した。1次選考としての国内選考プロセスで、神奈川県平塚市のTANOTECHの取り組みなど6事例が国内の最優秀事例、6事例が優秀事例に選ばれている。

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