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ボーナスが20円 ブラック企業で戦った男性のドキュメンタリー「アリ地獄天国」

「アリ地獄天国」の監督、土屋トカチさん。先着順で「アリ地獄天国」バッジを土屋さん自らが手渡ししていた。

「アリ地獄天国」の監督、土屋トカチさん。先着順で「アリ地獄天国」バッジを土屋さん自らが手渡ししていた。

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 関内の映像グループ「ローポジション」(横浜市中区長者町4)所属の映画監督・土屋トカチさんの新作映画、3年間かけて撮影したブラック企業の中で戦った男性のドキュメンタリー「アリ地獄天国」が1日から横浜シネマリン(長者町6)で公開されている。

 同作は「山形国際ドキュメンタリー映画祭」で2019年10月に初上映。横浜では4月4日からシネマリンで上映を始めたが、新型コロナウイルスの影響を受け、8日から同館が休館したため、上映中止となっていた。

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 ストーリーは、引越し会社に勤務する30代の正社員が主人公のノンフィクション。労働改善を求めて個人加盟型の労働組合に加入し、会社と戦った3年間を記録した。

 ボーナスが20円だけ、社員2人以上での飲み会の禁止、仕事中のミスは労働者に賠償責任が課されるなど、労働環境の理不尽さは枚挙にいとまがなかった。労働組合を通じて異議申し立てをすると、書類を一日中シュレッダーにかけるだけの仕事を命じられ、それは2年間も続いた。給与は半減。のちに懲戒解雇に追い込まれた。

 社員らは自らが置かれた状況を「アリ地獄」と自虐的に呼ぶ。長時間労働を強いられ、事故や破損を起こせば借金漬けに陥る状況を指している。しかし世の中全体を見ると「地獄」的な状況にある会社は、ほかにも数多くある。タイトルの「アリ地獄天国」の「天国」はアリ地獄「だらけ」の意味としての問題提起と、土屋監督自身の友人に労働問題で亡くなってしまった人がいたことから、追悼の思いを込めた。

 「どうすれば真の意味で『働き方改革』が実現できるのか。この映画を通じてそれを考えてほしい」と土屋さんは話す。

 上映は19日まで。6日12時35分からの上映後=土屋さんと映画「東京干潟」の監督村上浩康さんのトークイベント、7日12時35分からの上映後=土屋さんの舞台挨拶がある。

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