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横浜市が「医療マンガ大賞」作品募集 審査員に漫画家こしのりょうさんら

「医療マンガ大賞」審査員の佐渡島庸平さん、こしのりょうさん、大塚篤司さん、井上祥さん(左から)

「医療マンガ大賞」審査員の佐渡島庸平さん、こしのりょうさん、大塚篤司さん、井上祥さん(左から)

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 横浜市医療局は9月30日、医療に関するコミュニケーションギャップの改善を目的に、実際に患者や医療従事者が体験したエピソードに基づいて「視点の違い」を描く「視点が変わる『医療マンガ大賞』」の作品募集を始めた。

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 同じ出来事でも立場によって異なる受け取り方や感じ方があることに着目し、おのおのの視点から描いた漫画作品で医療の話題を分かりやすく伝えることを目指す同賞。医療情報検索サイト「メディカルノート」の監修で作成した6つのエピソードと、ツイッターで集まった156のエピソードから選定した4つを原作として漫画化した作品を、漫画家向けコミュニティーサービス「コミチ」上で募集する。

 エピソードのテーマは「転院/退院」、「人生の最終段階」「脳卒中」など。コミュニケーションのすれ違いだけでなく、新人看護師とがん患者のやり取りを巡る「やさしさ」などに着目したエピソードも選ばれた。

 漫画作品の審査員は「コルク」会長で編集者の佐渡島庸平さん、「NS’あおい」「町医者ジャンボ」で知られる漫画家、こしのりょうさん、医師・コラムニストの大塚篤司さん、メディカルノート社長で医師の井上祥さん、医師の筑丸志津子さん、荒木田百合横浜市副市長の6人。

 30日にBankART Station(みなとみらい線新高島駅地下1階)で開催された記念トークイベントでは、佐渡島さん、こしのさん、大塚さん、井上さんが登壇。大塚さんは「医療現場の進歩はすごく早く、専門的になればなるほど患者と医者の認識の差は広がっている。医者側は同じプロセスを何回も見ているので、患者さんと一緒に気持ちを動かせず、患者さんがまだ見えていない前向きな未来について話してしまうという間違いがよく起こる。補足していかなければなかなか伝わりづらいことが多い」と話した。

 作品募集は10月10日まで。結果は11月初旬発表。大賞1作品に30万円、入賞7作品に各10万円の原稿料を授与する。作品は横浜市公式サイト、市内配布広報物、各審査員のSNSなどで配信予定。

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