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北仲に「OMO5横浜馬車道」、関内駅前に「OMO7横浜」が誕生──街ナカに2つのホテルOMO

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OMO5横浜馬車道からの景色

 街を旅する楽しみを再発見する星野リゾートの街ナカホテルブランド「OMO(おも)」。全国16施設を展開し、宿泊者を地域の当事者に招く新感覚ステイを実現してきたOMOが、横浜に2つの新拠点を展開する。2025年~2026年冬に開業の「OMO5横浜馬車道 by 星野リゾート」と、2026年春開業の「OMO7横浜 by 星野リゾート」。2つのOMOホテルが横浜都心部にもたらす魅力を紹介する。


OMOブランドとは──“街ナカ”を旅するホテル

「OMO」は“テンションあがる街ナカホテル”を掲げ、宿泊機能に加え地域体験を提供する新業態だ。2014年の誕生以来、全国16施設で地域ごとの独自プログラムを開発し、宿泊者を地域の当事者に招くまち歩きを推進してきた。地元を愛するスタッフは「ご近所ガイドOMOレンジャー」として、裏路地や名店だけでなく、季節の移ろいを映す街角や地元アーティストのアトリエなど、街の隠れた魅力を案内する。館内では、地域の歴史を物語るアート展示や、地元食材を生かしたドリンクサーブといった、まちの空気を感じさせる演出を随所に展開。寝るだけでは終わらせない、街をまるごと味わう旅の魅力を存分に楽しめる。


OMO7横浜──旧市庁舎行政棟が紡ぐ歴史の宿

JR関内駅前に立つ横浜市旧市庁舎行政棟(1959年竣工・村野藤吾設計)が、レガシーホテルとして新たな息吹を得る。エントランスをくぐると、吹き抜けロビーに移設された、曲線が美しい大階段がゲストを迎える。手すりは当時の設計図をもとに精巧に再現される。カフェスペースの壁面には彫刻家・辻晋堂氏による泰山タイルアート「海・波・船」を保存し、モダンな家具とのコントラストが印象的な空間を演出。旧議会棟の円形照明は新たに特殊照明としてリデザインされ、昼夜を問わず洗練された雰囲気を醸し出す。

客室はスタンダード、デラックス、スイートの3タイプを用意し、庁舎オリジナルのカラーパレットを随所に取り入れている。石畳を思わせるフロアタイルや当時の設計図をあしらったアートパネルが、非日常のくつろぎを演出。レインシャワーや深めの浴槽を備えたバスルーム、高品質アメニティも完備し、歴史と現代的快適性が融合した空間を提供する。

1階パブリックスペースでは、建築史家によるガイドツアーや保存技術ワークショップを毎月開催予定。学びと宿泊体験を一体化。地元食材を使ったビュッフェスタイルの朝食、人気パティシエ監修の週替わりスイーツやアフタヌーンティー、屋上テラスでのスターゲージングセッションなど、五感を刺激するソフトプログラムも充実している。

予約受付:2025年10月開始/開業:2026年春


OMO5横浜馬車道──175室が描く新たなステイシーン

46~51階にOMO5横浜馬車道が入る「YOKOHAMA KITANAKA KNOT」

馬車道駅直結の超高層複合ビル「YOKOHAMA KITANAKA KNOT」内、住宅棟「ザ・タワー横浜北仲」46~51階に誕生するOMO5横浜馬車道は、既存の175室サービスアパートメント「オークウッドスイーツ横浜」をOMOブランドとしてリブランドし、新たな都市型ステイを提案する。

46階の展望ラウンジは、ソファゾーンとカフェエリアに分かれ、360度パノラマビューを存分に堪能可能。朝は地元焙煎のコーヒーとともに清々しい港景色を楽しみ、夜は赤レンガ倉庫やベイブリッジの夜景を眺めながらディナーを満喫できる。「THE YOKOHAMA BAY」では、港直送の新鮮魚介や県産野菜を使った創作フレンチを提供し、食の面でも街ナカ感を演出。

客室は33~136平方メートルまで8タイプをラインナップし、全室にキッチンと洗濯機を完備。ビジネスユースから家族旅行、長期滞在まで柔軟に対応する設計で、壁面には北仲エリアの歴史を描いたイラストパネルを配して滞在に物語性をプラスする。47階のフィットネスジムや48階のミーティングルーム・シアタールームを備え、ワーケーションやグループステイにも最適だ。

予約受付:2025年夏予定/開業:2025−26年冬


OMO流まちナカ体験ガイド

OMO流ステイの中心となる「ご近所ガイドOMOレンジャー」によるまち歩きプログラムは、関内エリアでは歴史的建築巡りツアーや裏路地探訪、馬車道エリアではベイエリア散策や夜景フォトウォークを用意。各ツアーはガイドの解説付きで、街の歴史や文化を深掘りできる。館内「OMOベース」では、スタッフが日替わりで最新の街情報を提供し、ワークショップや地元アーティストのミニライブ、料理教室など多彩なイベントへの参加予約も可能。旅のプランニングから帰着後の余暇まで、宿泊者が“暮らすように旅する”体験を後押しする。


地域連携が生むシナジー

OMO7横浜とOMO5横浜馬車道は、開業前から地元商店街や飲食店、行政と協力し、地域全体を巻き込む取り組みを推進する。BASEGATE横浜関内内の飲食テナントと限定メニューを開発し、開業時には地元食材フェアを開催。馬車道商店街ではスタンプラリー企画を実施し、参加者が地域店舗を巡るモチベーションを高める。さらに、横浜市の観光パンフレット制作に記事提供で協力し、公式情報発信にも寄与する。これらの取り組みは、ホテルと街が互いに価値を創出し合うエコシステムの構築に資する。


2つのホテルで拓く横浜のこれから

OMO7横浜とOMO5横浜馬車道は、異なるロケーションと滞在体験をクロスプランで結びつけることで、横浜街ナカ全体をひとつの旅舞台に変える。連泊者向けには、関内エリアで建築ツアーを楽しんだ後、馬車道エリアで夜景ビューを満喫できる専用シャトルバスを運行予定。共通ポイントプログラムを導入し、宿泊や館内・地域イベントへの参加で貯めたポイントは、レストラン利用やワークショップ参加に充当可能にする計画だ。また、季節限定フェスティバルやアートプロジェクトを両ホテルで共催し、宿泊者と地元住民が一体となる参加型イベントを展開。桜ライトアップ散策や夏のマリンアクティビティなど、四季折々の魅力をホテルステイに組み込むことで、横浜の新たな観光モデルを提案する。

OMO5横浜馬車道:https://hoshinoresorts.com/ja/brands/omo/sp/omo5yokohamabashamichi/
OMO7横浜:https://hoshinoresorts.com/ja/brands/omo/sp/omo7yokohama/

 

 
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