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若葉町で「多文化映画祭」と「下町パラダイスまつり」-帽子おじさんショーも

昨年の「横浜下町パラダイスまつり」の様子。左より、モン族の嫁・青山るりこさん、帽子おじさん、新帽子おじさん(写真:福田依子)

昨年の「横浜下町パラダイスまつり」の様子。左より、モン族の嫁・青山るりこさん、帽子おじさん、新帽子おじさん(写真:福田依子)

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 横浜市中区の名画座「シネマ・ジャック&ベティ」(横浜市中区若葉町3)と周辺地域で、8月25日から「よこはま若葉町多文化映画祭2012」とアートイベント「横浜下町パラダイスまつり」が同時開催される。

日系ブラジル人のドキュメンタリー「孤独なツバメたち」より

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 会期中は、映画館「シネマ・ジャック&ベティ」と、アーティストによる非営利団体「ART LAB OVA(アート・ラボ・オーバ)」が映画館の1階で運営しているアートスペース「横浜パラダイス会館」の2つの拠点を中心に国際色豊かなさまざまなイベントを実施する。

 若葉町周辺にゆかりのある国の映画を通じて身近な世界を考える「よこはま若葉町多文化映画祭」は、韓国、ブラジル、フィリピン、ベトナムなどを扱った話題作を上映。作品は、ヤン・ヨンヒ監督の実体験をベースにした人間ドラマ「かぞくのくに」、静岡県浜松市に暮らす日系ブラジル人のドキュメンタリー「孤独なツバメたち~デカセギの子どもに生まれて~」、インドのSFアクション「ロボット完全版」など。上映後は映画館で舞台あいさつ、横浜パラダイス会館で交流会が行われる。映画祭は横浜市映画祭開催支援事業の一環。

 まちの人々や商店、写真家や詩人、アーティストらの参加による「横浜下町パラダイスまつり」は、若葉町界隈で多彩なアートプロジェクトを展開する。内容は、地元の詩人・中村剛彦さんとともに、映画鑑賞後に近隣の多文化系飲食店でごはんやおやつを楽しむ「詩人と多文化映画と多文化ごはん」、コインランドリーを会場にした展示「ぜんぶざぶざぶ」(安東和之)、宮間英次郎さんの歌とおしゃべりと写真撮影会「帽子おじさんショー」など。

 イベントの企画の中心は、1996年より横浜市中区で「アートセンター」を運営している「ART LAB OVA」。社会的立場や障がいの有無、年齢、国籍などに関係なく、アートを通じていろいろな人が交流できるプロジェクトをまちで展開している。2007年から若葉町周辺の外国籍の子どもたちに向けた多文化共生プロジェクトに取り組む。

 ART LAB OVA共同代表の蔭山ヅルさんは「横浜の下町、若葉町には国際色豊かな商店や人々、そしておいしい料理があります。イベントを通して若葉町の異文化交流を楽しんでいただけたら」と話す。

 映画祭の入場料は作品による。イベントは9月2日まで(映画館での上映は8月31日まで)。

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