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星野リゾート、関内駅前に「OMO7横浜」 旧市庁舎を活用し2026年4月開業

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 旧横浜市庁舎行政棟を活用した複合施設「BASEGATE 横浜関内」(横浜市中区港町1)内に、星野リゾートの都市観光ホテル「OMO7横浜」が2026年4月21日に開業する。

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 ホテルのコンセプトは「気分上々、ハマイズム」。建物は建築家・村野藤吾の設計によって1959(昭和34)年に横浜開港100周年記念事業として建てられ、2025年8月には戦後建築として初の「横浜市認定歴史的建造物」に指定された旧市庁舎行政棟を「レガシーホテル」として活用する。

 建物は地上20階建て、客室数は276室。星野リゾートの都市型ホテルブランド「OMO」の中でも最上位に位置づけられる「OMO7」として展開され、フルサービス型ホテルとして食の選択肢も充実させる。数字の「7」はサービスの幅を表す。

 1階の「OMOベース」には、旧市会棟の本会議場にあった円形照明をモチーフとした特注の照明を設置。元市民広間の大階段は、曲線の手すりなどの意匠を再利用し、1階と2階をつなぐ大階段として再構築される。横浜の文化的背景や建築の歩みを伝える「ハマイズムコレクション」も1階に展示する。

 パン店「OMOベーカリー」では、村野藤吾と交流のあった彫刻家・辻晉堂による「泰山タイルレリーフ『海・波・船』」を原位置のまま保存。レリーフは旧市長室エントランスに設置されていた作品で、市民にも親しまれていた。横浜の「カレー伝来の地」という背景を踏まえた5種の特製カレーパンを販売し、夜にはパンに合う酒とつまみで「パン飲み」も楽しめる。

 「OMOダイニング」では朝食はビュッフェを提供。夜はナポリタンやドリアに加え「オマール海老の麻婆ポットパイ」やラムを使った「赤の餃子」など中華メニューもそろえる。

 客室は全9タイプで、広さは20平方メートルから73平方メートル。赤・青・緑のテーマカラーは旧庁舎内装から着想を得たもので、赤は旧市長室のじゅうたん、青は磁器質タイル、緑は旧市会棟の議席に使用された色を基にしている。最大6人で宿泊できる「やぐらスイート」や、愛犬と宿泊できる専用客室も用意。屋外ドッグランと屋内ドッグラウンジを併設した「OMOドッグガーデン」も整備される。

 徒歩圏内の街の魅力を紹介するサービス「Go-KINJO(ごーきんじょ)」では、スタッフ「OMOレンジャー」が近隣を案内し、ガイドツアーを提供。ローカルとの接点を重視した観光体験を提案する。

 屋上の「HAMAKAZEテラス」では夜に「ローカルリズムナイト」を開催予定。ジャズの生演奏などを聴きながらクラフトビールや料理を楽しむ空間として設けられ、横浜の街を眺めながら自由に過ごすことができる。

 星野リゾート代表の星野佳路さんは「OMOは都市観光ホテルとして、街とつながるホテルを目指している。横浜はその象徴となる地。建物の外観や内部の芸術性も残し、建築に興味のある人にも楽しめる内容にした」と話す。

 宿泊予約は2025年10月22日より受け付けている。

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