
有隣堂 (横浜市中区伊勢佐木町1) は、創業115周年を記念し、東京美術紙工協業組合の「製本キット KURUMI」の特別バージョン「有隣堂ブックカバーVer.製本キット」を8月8日から発売する。
東京美術紙工協業組合は、1967(昭和42)年創業で、本づくりを手掛け、製本業を支えてきた。有隣堂は2024年に同組合の協力で、店舗での製本ワークショップを開催。「本に親しむ機会を広げたい」という共通の思いから、同年12月に有隣堂が創業115年を迎えたことを機に、同社のブックカバーデザインのオリジナル「製本キット」のコラボレーションを企画した。
「製本キット KURUMI」は「くるみ製本」を手作りできるキットで、表紙で本文をくるむように巻きつけて、背の部分をのりでとじる「くるみ製本」の工程を、定規とはさみだけで簡単に体験できるキット。
「有隣堂ブックカバーVer.製本キット」は、有隣堂のブックカバー柄と、水色と、オレンジ色の3冊分の製本キットがセットになっている。背表紙に実際のブックカバーと同じく「本は心の旅路」と印刷されていたり、スピン(しおりひも)の先端のチャームは有隣堂YouTubeのキャラクター「R.B.ブッコロー」と、有隣堂の「有マーク」と、有隣堂の紙製ブックカバーに印刷される「かたつむり」の3種類を用意したりと、有隣堂でおなじみのモチーフを複数取り入れている。
表紙芯材に使われているチップボール、スピン花布セット、スピンチャームは本の生産時に破棄された廃材を再利用し、環境にも配慮しているという。
価格は2,200円。