公益社団法人2027年国際園芸博覧会協会(会長:十倉雅和、所在地:横浜市中区)は、2025年5月13日(火)に農林水産省三番町共用会議所(東京都千代田区)にて、GREEN×EXPO 2027(2027年国際園芸博覧会)として初となる公式参加契約をカタール国と締結しました。これにより、カタール国がGREEN×EXPO 2027の国際出展第一号となります。
カタール国は、前回のA1クラスの国際園芸博覧会(2023年ドーハ国際園芸博覧会)の開催国です。今回の公式参加契約の締結により、2023年ドーハ国際園芸博覧会の精神・成功をGREEN×EXPO 2027に受け継ぐべく、さらに出展に向けた具体的な準備を進めてまいります。
調印の様子
調印後の記念撮影
■調印式開催概要
日 時 2025年5月13日(火)
場 所 農林水産省三番町共用会議所
調印者 カタール国 陳列区域政府委員 ジャベル・ジャララ・アルマッリ(駐日大使)
公益社団法人2027年国際園芸博覧会協会 事務総長 河村 正人
2027年国際園芸博覧会政府委員 越川 和彦
■調印者挨拶(要旨)
【アルマッリ大使】カタール国は、2027年国際園芸博覧会への参加表明を正式に発表し、署名した最初の国であります。これは、持続可能性、イノベーション、文化交流に対する強いコミットメントを改めて示すものです。今回の参加は、カタール国の経験を共有し、国際的なパートナーシップを育み、すべての人々にとってより明るく希望に満ちた未来に貢献するという決意を表しています。
【河村事務総長】最初の契約締結が、カタール国であるということは非常に象徴的。ドーハ博からは運営手法や儀典の進め方のみならず、環境問題や農業も対象としたテーマ設定の幅広さなど、様々なことを学んだ。カタール国の出展は、ドーハから横浜へバトンをつなぐ象徴的な出展となることを確信。当協会は日本政府と共に、カタール国出展が魅力あるものとなるよう、全力でサポートする。
【越川政府委員】1972年からの長きにわたる日本とカタールの友好関係をさらに深める、絶好の機会となる。現在、カタール等の湾岸、アラブ諸国は、大規模な植林などのグリーン・イニシアティブ、気候変動対策に資する様々な政策を強力に推進。これらをGREEN×EXPO 2027においてご紹介いただくことは、重要な意味を有する。カタール政府には、横浜で魅力ある展示を行っていただくことを期待。
■調印に際し寄せられたコメント(仮訳)
博覧会国際事務局(BIE) ディミトリ・ケルケンツェス 事務局長
BIEとして、GREEN×EXPO 2027(2027年国際園芸博覧会)の最初の海外参加者となるカタール国を心から歓迎します。この節目(マイルストーン)は、持続可能性とイノベーションを中核に据えた博覧会が、国際的に関与していく象徴となります。2023年ドーハ国際園芸博覧会を成功裏にホストしたカタール国が、ドーハに続けて国際園芸博覧会にコミットメントすることは、GREEN×EXPO 2027における国際的な参加の重要な基盤を築くものです。
国際園芸家協会(AIPH) ティム・ブライアクリフ 事務局長
GREEN×EXPO 2027(2027年国際園芸博覧会)がカタール国との最初の参加契約を締結すると聞き、大変嬉しく思っています。この博覧会の準備が順調に進展しており、来場者に素晴らしい体験を提供することを確信しております。過去の博覧会において、カタールの出展は常に高い品質を誇っており、持続可能な園芸の未来を真剣に追求する国としての文化体験と革新的な発想を、来場者が楽しむことを確信しております。カタールは、園芸の素晴らしさを世界中に披露する機会を得る多くの国のうち、第一号を飾ります。
■博覧会政府委員
「2027年国際園芸博覧会政府委員の設置に関する臨時措置法」に基づき、日本政府により任命され、本博覧会について日本国政府を代表する役職。
■陳列区域政府委員
日本国政府から本博覧会への公式の参加招請を受諾した外国政府及び国際機関を「公式参加者」と呼称する。陳列区域政府委員は、本博覧会においてそれぞれの公式参加者を代表する役職。
■2023年ドーハ国際園芸博覧会
2023年10月2日から2024年3月28日にかけて「緑の砂漠、よりよい環境 ~Green Desert, Better Environment~」をメインテーマにカタール国のドーハで開催された、A1クラスの国際園芸博覧会。日本国政府(農林水産省、国土交通省)出展ではGREEN×EXPO 2027のPRも行い、屋内出展で「金賞」、屋外出展で「銅賞」を受賞。閉会式では、AIPH及びBIEの開催旗がそれぞれカタール国から次期開催国である日本に引き渡された。
博覧会会場の様子
閉会式での開催旗の引渡し
日本国政府出展
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