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日本大通り「ZAIM」活用事業者が横浜DeNAベイスターズに決定-「スポーツ×クリエイティブ」テーマの複合施設に

旧関東財務局横浜財務事務所外観

旧関東財務局横浜財務事務所外観

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 横浜市文化観光局は3月25日、旧関東財務局横浜財務事務所(横浜市中区日本大通34)の活用事業者を株式会社「横浜DeNAベイスターズ」(中区尾上町1)に決定したと発表した。

旧関東財務局横浜財務事務所の玄関廻りの石張り装飾

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 今回の活用事業では、都心部(関内・関外地区)の活性化を先導する創造的活動を担うアーティスト・クリエーターを誘致し、入居者同士や入居者と外部との交流のためのスペースやプログラム、日本大通り地区のにぎわいを創出するカフェやレストランなどの飲食機能を導入することを条件に、公募型プロポーザルを実施。「スポーツ×クリエイティブ」をテーマに、横浜のクリエーターとスポーツ関連企業などのビジネスマッチングプログラムや、スポーツを楽しむ市民がコミュニティを醸成するヘルスケアカフェ・パブを提案した横浜DeNAベイスターズが、応募した9者から選ばれた。次点はリビタ(東京都渋谷区)とロフトワーク(同)。

 旧関東財務局横浜財務事務所は、1928年2月に日本綿花株式会社横浜支店として創建。アメリカ軍による接収などを経て、1960年に関東財務局横浜財務部として使用を開始し、2003年3月に横浜市が取得した。2005年~2010年には、横浜トリエンナーレ2005関連事業の拠点や芸術文化に関わる市民活動、若手アーティストの創造活動の支援拠点「ZAIM」として活用。2013年11月に、横浜市指定有形文化財として指定された。

 建物は鉄筋コンクリート造、4階建ての地下1階で、建築面積382平方メートル、延床面積1953平方メートル。外壁前面に貼られたスクラッチタイルや、要所に石造やテラコッタを用いた外観が特徴で、横浜の昭和初期のオフィスビルを代表する建物となっている。

 横浜市文化観光局創造都市推進課・創造まちづくり担当課長の清田伯人さんは「横浜市は創造産業の集積による経済活性化を目指している。市民の皆さま、企業、クリエーターなどがコラボレーションしてさまざまな創造的な活動が生まれる場になり、活動を広く発信して多くの人を引きつけて欲しい。市民の皆さんに創造都市施策を身近に感じられ、また、ZAIMが誇りに思えるような場所になるようなことを期待している」と話している。

 建物には、横浜市が耐震補強および躯体改修工事を実施。建物と中庭を、一括して15年間の定期建物賃貸借契約で横浜DeNAベイスターズに貸し付ける。同社は内装などの工事を実施した上で、施設の運営・管理を行う。オープン予定は2016年夏。

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