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県民ホールギャラリーで八木良太さん個展「サイエンス/フィクション」

分割したレコードをつなぎ合わせた「Circuit」(2008~2014年、壁面)とソノシートをプロジェクションした「Megaphonia (Silde)」(2013・2014年、手前)、レコード盤の中央を映像で映し出した「33 and 1/3」(2014年、床)

分割したレコードをつなぎ合わせた「Circuit」(2008~2014年、壁面)とソノシートをプロジェクションした「Megaphonia (Silde)」(2013・2014年、手前)、レコード盤の中央を映像で映し出した「33 and 1/3」(2014年、床)

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 神奈川県民ホールギャラリー(横浜市中区山下町3)で現在、映像やサウンド、オブジェなどを駆使したインスタレーションで注目を集めるアーティスト・八木良太さんの個展「サイエンス/フィクション」が開催されている。

氷でできたレコード「Vinyl」

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 八木さんは、1980年愛媛県生まれ、京都府在住。2003年京都造形芸術大学 空間演出デザイン学科卒業。身近なものを題材に、それらが持つ機能や性質を解体・再構成する作品を多く発表してきた。今回の展示は、2007年の塩田千春展、2008年の小金沢健人展、2010年の泉太郎展、2012年のさわひらき展に続く、旬な若手作家にフォーカスした大規模個展となる。

 5つの展示室からなる約1300平方メートルのスペースに展示するのは、これまでの代表作や新作、八木さんがコレクションするほかのアーティストによる作品計42点。砂時計の音を聞く「Timer」(2006~2014年)、指紋の音をレコード針で聞く「Fingerprint Music」(2011年)、球体に巻かれたカセットテープとそれを再生する装置によって構成された「Sound Sphere」(2011年)、「たこ焼きの配列を音に変換する「Takoyaki Sequencer」(2014年)のほか、体験型の作品が多数楽しめる。

 同ギャラリーの森谷佳永さんは「過去作品の再制作にも重点を置いた回顧展のようにもなっている。身近なものを組み合わせて新しい使い方を見せるような『すこし不思議』な目線を楽しんでいただければ」と話している。

 また、1月12日14時からは、八木さんとNTTインターコミュニケーション・センター主任学芸員の畠中実さん、同展図録にゲスト執筆している東京藝術大学の金子智太郎さんを迎えたトークセッション「物の理(もののことわり) 八木良太の場合」を開催する。予約不要。

 開館時間は10時~18時(入場は30分前まで)。入場料は一般700円、学生・65歳以上500円。高校生以下無料。1月17日まで。

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