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岩崎ミュージアムで大塚日出樹さん写真展-フランスの田舎町の庭を撮影

写真家の大塚日出樹さん

写真家の大塚日出樹さん

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 岩崎ミュージアム(横浜市中区山手町254)で5月14日から、横浜市中区在住の写真家・大塚日出樹さんの写真展「マ・カシェットの庭-庭はなぜ要るのか」が開催されている。

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 同展では、大塚さんがフランス中南部の田舎町のある庭を訪れ、6年間かけて撮影した庭の写真の中から約40点を展示している。写真展名にある「マ・カシェット」は、フランス語で「私の隠れ家」という意味で、フランス・オーベルニュの山と牧場に囲まれた小さな町の一角でひっそりと営まれていた民宿の名前。築200年の農家を改装した同民宿を訪れた大塚さんは、その大きく野性的な魅力がある美しい庭に引かれ、2006年から宿が廃業してしまう2012年にかけて4回に渡って訪問。杉の大木や蔦(ツタ)のトンネル、バラの繁み、朽ちたベンチ、ハーブを植えた畑、名も知らぬ花々が咲き誇る庭の四季折々の様子を写真に納めた。

 会場では大塚さんが最初に訪れた2006年秋の写真から、秋夏春冬の順で作品が並べられている。明るい緑や花々だけでなく、暗い茂みや朽ちた杭など、庭の影の部分も撮影されている。大塚さんは2013年に、それらの写真をおさめた初めての作品集「Besoin du Jardin 庭はなせ要るのか」を発表。今回の写真展は作品集発行を記念したもの。

 大塚さんは「時の移り変わり、季節の違いによって変化を見せる庭に不思議な魅力を感じた。緑の多い山手で展覧会が開催でき嬉しい。ちょうど港の見える丘公園のバラが見頃なので、公園の散策後、この写真展で庭に対する認識を深めてもらえれば」と話している。 

 開館時間は9時40分~17時30分(最終日は17時まで)。5月25日まで。岩崎ミュージアムへの入館料は大人(高校生以上)=300円、子ども(小・中学生)=100円。月曜休館。会場では、来場者にサカタのタネ(横浜市都筑区仲町台2)から提供されたヒマワリの種の配布も行っている。

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