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横浜駅西口に高さ135メートルの新駅ビル-2020年に開業

駅前棟西口駅前広場側の外観イメージ

駅前棟西口駅前広場側の外観イメージ

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 東日本旅客鉄道(JR東日本)は2020年に、横浜駅西口に高さ135メートルの高層ビルを開業する。当初の計画からは規模が縮小となる。

新駅ビルの計画地:駅前棟と鶴屋町棟は歩行者デッキで結ばれる

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 建設予定地は、2011年3月に営業終了した旧駅ビル「シアル」と「エクセルホテル東急」跡地(横浜市西区南幸1)で、敷地面積は約8,700平方メートル、延床面積は約94,000平方メートル。駅前棟は地上26階・地下3階建となり、うち商業施設は地上10階~地下2階(延床面積約66,000平方メートル)、業務施設は地上12階~26階(同28,000平方メートル)に設置を予定している。

 駅前棟には4層吹き抜けの明るく開放的なアトリウムを設置し、交通をつなぐターミナルとしてだけではなく、地域コミュニティの交流の場として来街者などに多様な情報を提供する情報発信機能も整備する。

 また、東西通路の混雑を緩和するため、多層的な歩行者ネットワークを確保することに重点を置き、各鉄道路線・相鉄ジョイナス・ザ・ダイヤモンド・西口駅前広場やきた西口広場への円滑な移動ルートを形成し、横浜駅の利便性向上を図る。

 線路側には鉄道を借景に取り込んだ重層的な回遊デッキや、多様な緑地空間としての屋上広場も整備する。

 防災面では、地震や津波などの大規模災害時に滞留者約10,000人・帰宅困難者約3,000人の滞留や避難が可能なスペースを確保。横浜市と連携し、行政・周辺の事業者の災害対策会議などができる横浜駅周辺エリアの「地域総合防災拠点」を3階に整備する。

 地上9階建ての鶴屋町棟(敷地面積約5,000平方メートル、延床面積24,000平方メートル)には保育所や約550台が駐車できる駐車場などが整備され、駅前棟と約200メートルの歩行者デッキで結ばれる。

 横浜市都市整備局は、横浜駅周辺地区で「国際都市の玄関口としてふさわしいまちづくり」を進めるための指針となる計画「エキサイトよこはま22(横浜駅周辺大改造計画)」を2009年にとりまとめ、推進している。2010年からは毎年春頃に地元組織、鉄道事業者、まちづくり関係者等による議論の場として「エキサイトよこはま22懇談会」を実施し、意見交換が行われている。

 横浜駅西口の新ビルは、2010年8月にJR東日本と東京急行電鉄(東急)が地上33階・195メートルの高層ビルの建設計画を発表したものの、東日本大震災などの影響で計画が順延。その後、2011年12月には、地上33階・180メートルと計画変更し、東口と西口をつなぐ「線路上空棟」も設置し、2019年度に完成予定と発表していた。事業主体は、2013年12月に東急が撤退し、同社所有分の土地をJR東日本に売却することで合意し、開発主体が一元化された。

 駅ビル「シァル」跡地には3月1日に、建設が開始されるまでの期間限定で「ルミネ横浜 西口ルミネ」がオープンした。新ビル建設工事の着工時期は未定。

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