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日本ナポリタン学会がアンテナ店「横浜ナポリタン物語 宿るや商店」

宿るや商店を運営する「横浜ウミガワ不動産」の石井律子代表(右下)に認定証が贈呈された

宿るや商店を運営する「横浜ウミガワ不動産」の石井律子代表(右下)に認定証が贈呈された

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 スパゲティ・ナポリタンを横浜の食文化として発信する「日本ナポリタン学会」(田中健介会長)のアンテナショップ「横浜ナポリタン物語」が6月15日、日替わり店舗などが入居するコミュニティスペース「宿るや商店」(横浜市南区井土ヶ谷下町28)にグランドオープンした。

「横浜ナポリタン物語」のオープニングには関係者ら約60人が集まった

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 同学会は、喫茶店・洋食で親しまれている定番メニューのナポリタンが、「ホテルニューグランド」(中区山下町10)発祥ということを知ったメンバーらが、地域や店舗の活性化を狙って続けている「大人の部活動」。横浜の地域SNS「ハマっち!」でのメンバー間のやりとりから生まれた。

 2009年2月、「ハマっち!」メンバーの田中さんと、名古屋市出身で同学会副会長の岩室晶子さんがSNSで始めた「ハマのナポリタンと名古屋のイタリアン、どちらがおいしいか」というスパゲティ論争が、イベント「横浜ブランド争奪戦 スパゲティナポリタン頂上対決!」に発展し、200人近くの観客を動員した。

 同年9月、岩室さんの発案で、ナポリタンを愛する有志が集まり、同学会が設立され、これまでに、横浜市内の喫茶店などを「学会認定」したり、イタリア・ナポリ市にメンバーが出かけてナポリ市長にできたてナポリタンを振る舞うなどのユニークな活動を続けている。

 コミュニティスペース「宿るや商店」に初の学会アンテナショップ出店を決めたのは、田中さんが南区出身であることに加え「あえて横浜の中心から離れた場所に拠点を構えることで、人の流れをつくり、井土ヶ谷という場所を活性化させたい」という思いから。

 メニューは、「スパゲティ・ナポリタン」(700円)と「名古屋式 鉄板ナポリタン」(800円)のほか、コーヒー、紅茶やビールなどのドリンク類。「スパゲティ・ナポリタン」は、横浜生まれの「清水屋ケチャップ」(インターフード社)に、大手・カゴメの業務用であるバタークリーミーケチャップをブレンドした。コクと甘みのある「昭和風味付け」が特徴。素材には「相模ハム」(都筑区川向町)のポークソーセージ、玉ねぎ・ピーマン・マッシュルームをふんだんに使い、「具だけで100g超」(田中さん)というボリュームだ。

 このほか、美濃屋あられ製造本舗(中区桜木町)の「ナポリタンあられ」や洋菓子店「ふらんすやま」(西区中央)のナポリタンケーキ、「岩井の胡麻油」(神奈川区橋本町)の横濱胡麻辣油などの商品も販売する。

 記念パーティーには、これまで活動をともにしてきたメンバーら約60人が集まり、プロの編曲家でもある岩室さんが作曲した日本ナポリタン学会イメージソングも披露され、場を盛り上げた。また、ナポリタンを提供するカフェ4店舗がオーナー日替わりで入居する「宿るや商店」の「学会認定式」も同時に行われ、宿るや商店を運営する「横浜ウミガワ不動産」(南区吉野町)代表の石井律子さんに認定証が贈呈された。

 会長の田中さんは「日本ナポリタン学会という団体を知ってもらうため、地元の食材を使ったナポリタンを提供するとともに、市内の認定店舗を発信する拠点にもしていきたい」と話している。

 通常の運営は毎週土曜日11時~20時。問い合わせは「横浜ナポリタン物語 宿るや商店」(TEL 090-8513-4768)。

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