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横浜発祥のナポリタンがケーキに-藤棚の洋菓子店が開発・販売

ふらんすやまが開発したナポリタンのケーキ「ナポリタン」

ふらんすやまが開発したナポリタンのケーキ「ナポリタン」

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 藤棚商店街の洋菓子店「ふらんすやま」(横浜市西区中央2、TEL 045-321-319)が、横浜発祥と言われるナポリタンを元にした新商品を開発し、4月から販売を開始した。

日本ナポリタン学会による商品認定式も行われた

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 同店は1967年に創業。横浜の名所の名前が付いた銘菓「横濱散歩道」シリーズとして、スイートポテト「野毛山ポテト」、フランスカステラ「みなとみらい21」、蒸出しクッキー「馬車道のガス燈」を販売するなど、横浜にこだわったお菓子づくりを続けている。

 今回の新商品は、横浜を拠点に活動する市民団体「日本ナポリタン学会」の田中健介会長から「ナポリタンにちなんだケーキを作れないか」と声をかけられたのが開発のきっかけ。約1カ月の期間で20回ほど試作を繰り返し、商品化が実現した。

 見た目はモンブランに似ているが、一般的なケーキのように甘くないのが特徴。生あんにケチャップを加えたものやクリームチーズ、エダムチーズが用いられているほか、土台の部分にはタマネギを使ったクッキー生地を、トッピングにはピーマンとカリカリに焼いたベーコンのかけらを加えるなど、ナポリタンを意識した作りとなっている。価格は1個480円。

 横浜にこだわりを持つ同店が早々に開発を行い、再現度の高い忠実な商品に仕上げたことを受けて、日本ナポリタン学会はこのナポリタンケーキを2例目となる認定商品に選出。5月3日には同店で認定式や試食会も行われた。

 ふらんすやまオーナーシェフの古屋博幸さんは「ケチャップに生クリームの甘さはどうしても合わないため、どうやってナポリタンらしさを出しつつ美味しく仕上げるか、全体の構成に苦労した。ナポリタンをテーマにケーキを作ったというお店は、日本中でもおそらくほかにないのでは」とコメント。日本ナポリタン学会の田中健介会長は「軽いノリの会話から始まったにも関わらず、ここまで迅速で真面目に商品化に取り組んで頂いて、とてもうれしく思っている。横浜でナポリタンをキーワードに新しいものや動きが生み出されていく、この流れを今後も大切にしていきたい」と話した。

 現在ナポリタンケーキは藤棚店のみで扱っており、今後は保土ヶ谷店や通信販売での提供も検討しているという。

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