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そごう美術館でスイスの絵本画家「クライドルフの世界」展

作品『花を棲みかに』より《食卓をみだす者》 水彩、墨・紙 1926年以前 ベルン美術館蔵 In cooperation with the Verein/Stiftung Ernst Kreidolf and the Museum of Fine Arts, Berne, Switzerland.©ProLitteris, Zurich

作品『花を棲みかに』より《食卓をみだす者》 水彩、墨・紙 1926年以前 ベルン美術館蔵 In cooperation with the Verein/Stiftung Ernst Kreidolf and the Museum of Fine Arts, Berne, Switzerland.©ProLitteris, Zurich

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 そごう横浜店・6階のそごう美術館(横浜市西区高島2)で、1月30日から展覧会「スイスの絵本画家 クライドルフの世界」が開催される。

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 ヨーロッパでは、19世紀後半から20世紀初頭にかけて多色刷り技術を生かした質の高い絵本文化が生まれた。同展は、その先駆けの1人として知られるスイス・ベルン出身の画家・詩人エルンスト・クライドルフの回顧展で、美しい彩色が施された絵本原画を中心に約220点の作品を紹介する。主催はそごう美術館とNHKサービスセンター。

 展示作品は、「花のメルヘン」より《輪舞》(1898年、ヴィンタートゥール美術館蔵)、《自画像》(1916年、ベルン美術館蔵)、「花を棲みかに」より《食卓をみだす者》(1926年以前、ベルン美術館蔵)、「ふゆのはなし」より《氷の森で》(1924年以前、ベルン美術館蔵)、「バッタさんのきせつ」より《おくさんたちのボーリング》(1931年、ベルン美術館蔵)など。

 クライドルフは幼少期よりアルプスの雄大な自然と共に生活し、自然の中の小さな生きものに関心を抱き、昆虫や植物の多くを擬人化するなど独自の感性による絵本を創作している。ユーゲント様式の代表的な絵本画家で、生涯で25冊の絵本を制作し、多くは文章も手がけた。

 関連イベントとして、フラワーアーティスト岡田歩さんによる「大人のためのコサージュ作りワークショップ」(2月21日)、「親子で楽しむコサージュ作りワークショップ」(2月23日)を同館展示室内特設会場で実施する。

 そごう美術館の担当者は「本展はクライドルフ協会・財団とベルン美術館の協力のもと開催される、日本初のクライドルフの本格的な回顧展。1898年に出版した処女作『花のメルヘン』はアルプスの大自然から着想した作品で、写実的に描いたアルプスの自然と自由な空想を結び付けたクライドルフ独特の世界が花開いている」と話す。

 開館時間は10時~20時(入館は閉館30分前まで)。入館料(当日)は大人1,000円、大・高生800円、中学生以下無料。2月24日まで。

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