境之谷の葬儀場「ラステル久保山」(横浜市西区境之谷4)で12月22日、第27回「お坊さんとのおしゃべり会」が開催された。
「お坊さんとのおしゃべり会」は、2010年のラステル久保山開設当初から実施されているイベント。同施設専属の僧侶・浄土真宗本願寺派の松田卓也さんが講師をつとめている。企画・運営は、ラステル久保山を運営する葬儀会社「ニチリョク」。葬儀を執り行うだけではなく、地域の人々の心の安らぎに貢献したいという同社の方針により、月に1回開催。
講話の内容はさまざま。参加者が2~5人ほどだった開設当初は、葬儀や仏教に関する基礎的な知識に関わる話が中心だった。常連参加者が増えた現在では、切り口も多様化し、よりカジュアルに、かつ仏教を身近に感じることができる内容にかわってきたという。
参加者の中心は、同施設の利用者や、常連参加者に連れられたというシニア層。参加者同士で喫茶店にいくなどの自発的なつながりも生まれており、地域住民らのコミュニケーションの場にもなっている。
22日の講話には17人が参加。葬儀の際の服装を切り口に、「喪服といえば黒」になった歴史的経緯や、TV番組のドリフターズのコントが及ぼした葬儀への影響についての逸話など、さまざまな話を交えながら礼儀の大切さが説かれ、参加者は真剣に耳を傾けていた。
松田さんは「宗派も立場もそれぞれ違う方が参加してくださるので、なるべく身近な話に引きつけるようにしている。ぼくはまだ28歳と若いので、参加してくださる方が気軽に質問してくださるという利点もある。仏教に親しむ場として、若い方にも肩肘張らずに、楽しんでいただければと思う」と話している。
次回の開催は2013年1月26日(13時30分~15時)。参加申込は(TEL 0120-00-44-00)か同社ホームページから。