被災した陸前高田の博物館資料をデジタル化-野毛で講演会も

修復作業の様子 ©RD3-Project

修復作業の様子 ©RD3-Project

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 野毛のHana*Hana(横浜市中区花咲町1)で9月2日、講演会「ひとつでも多くの歴史資料をつなぐためにー山形文化遺産防災ネットワークの540日ー」が行われる。

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 主催の陸前高田被災資料デジタル化プロジェクトは、東日本大震災により被災した「陸前高田市立博物館」「陸前高田市海と貝のミュージアム」「陸前高田市立図書館」の、写真資料の保存・保管のための処理およびデジタル化を手がけるプロジェクト。

 2011年4月に学芸員有志による呼びかけにより発足したプロジェクトで、現在は岩手県教育委員会の以来に基づき運営されている。2011年9月に実作業がスタートし、2012年6月までは東京工芸大学中野キャンパスにて作業が行われていた。同年7月から東京綜合写真専門学校、野毛Hana*Hanaに作業場所を移転した。

 8月から岩手の被災資料修復等に関わる人々を招き、月例講演会を行っている。今回の講演では、2005年に「山形文化遺産防災ネットワーク」を立ち上げ、現在は陸前高田の被災資料修復に携わる小林貴宏さんを迎え、現在の修復作業の内容や、直面している問題点について話を聞く。

 事務局長の三井圭司さんは、「1年半しか経っていないのに、もう震災のことを考える機会が減ってきています。まだ解決していないことが山ほどあるし、震災そのものはいつ起こるかわからないにも関わらずです。今この時期に、現場で後始末をしている人たちの話を聞くことで、現場のこと、明日地震が起きたことのことを改めて考え直すきっかけになれば」と話す。

 開催時間は16時~18時。入場無料。

 また、9月15日~17日には、被災資料の写真撮影の外部ボランティアを募集。各日10時30分~13時、13時~16時、16時~20時と時間帯を分割しての申込が可。1回の参加に対し、活動助成金として2,000円が支給される。専門知識は不要。詳細はホームページで。

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