文明開化から現代までの歴史を見る「横濱時層地図」-iPhoneアプリ発売

iPhoneアプリ「横濱時層地図」

iPhoneアプリ「横濱時層地図」

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 地理情報の普及・研究活動を行う財団法人「日本地図センター」(東京都目黒区)は、iPhoneアプリ「横濱時層地図」を販売した。

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 「横浜時層地図」は、明治初頭から現在までの町の変換を、7つの時期(文明開化期、明治のおわり、関東地震直前、昭和戦前期、戦後転換期、バブル期、現代)の地図と、グーグルマップによる航空写真を含んだ10種類の地図で見ることが可能。横浜市・川崎市といった南関東を代表する政令指定都市が収録範囲に含まれている。

 同アプリを利用することで、1881年から1882年側図(明治14年から15年)の臨海部全体の地図と、同範囲の現在の航空写真を表示できる。これにより、砂浜に囲まれ、潮干狩りを楽しむ人も多かったという文明開花期と、開発により埋め立てられ、コンテナポートと商業施設が広がる現在を比較することができる。

 また、特定の地区の古地図と近年の地図を比較することで、土地の歴史を俯瞰(ふかん)することもできる。現・新横浜駅周辺は、戦前は豊かな水田地帯だったが、1964年(昭和39年)に新横浜駅が開業、その翌年に環状2号線が開通したことで、周辺環境が激変する。1903年から1906年(明治36年から39年)側図の地図と、1984年から1990年側図(昭和59年から平成2年)の地図を比較することで、田園風景の広がる明治期から横浜アリーナや横浜国際総合競技場(現・日産スタジアム)といった大型集客施設が出来上がるバブル期への変ぼうが分かる。

 日本地図センター普及販売部の林聖人さんは「『東京時層地図』をリリースした際に、要望が多かったのが横浜地区でした。横浜も明治以降とても変化の多い地域なので、このアプリを通して変化を楽しんでいただくとともに、地図の魅力を感じ取ってもらえたら」と話す。

 価格は1,200円。対応機種はiPhone 3G、iPhone 3GS、iPhone 4、iPhone 4S。対応OSはiOS 3.1.3以降。アプリは、iPhoneやiPod touch、パソコンから「iTunes App Store」にアクセスしてダウンロードすることができる。

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