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ヨコハマ創造都市センターでニブロール・新作ダンス公演「see/saw」

作品「THIS IS WEAHTER NEWS」より©aichi triennale2010

作品「THIS IS WEAHTER NEWS」より©aichi triennale2010

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 ヨコハマ創造都市センター(横浜市中区本町6)で7月20日から、ダンス・カンパニー「Nibroll(ニブロール)」の新作公演「sea/saw」が行われる。

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 ニブロールは、1997年に結成した振付家・矢内原美邦さん主宰のカンパニー。これまでダンスを中心に映像・音楽・美術・衣装・照明などの各分野で活躍するアーティストたちが集結し、ニブロール独自のダンス表現を展開してきた。今回の新作公演から、一人ひとりのダンサーが積極的に社会に働きかけていく新しい形の「ダンス・カンパニー」として活動をスタート。美術担当として香川県在住の美術家・カミイケタクヤさんを新メンバーに迎え、1カ月のロングラン公演を実施する。

 タイトル「sea/saw」は「シーソー」と読み、遊具のシーソーと、日本語に訳した「見る」「見た」のふたつの意味をもつ。同作では「何を見ていて、何を見てきたのか」をテーマに、今の日本社会の日常を記憶し、記録としてダンス表現で提示することに挑戦する。

 矢内原さんは「人が一輪の花を人に捧げる瞬間、今までのその人と、これからと、たった今との、それぞれの距離を感じながら、同時に自分の死をかすかに予感しながら、そしてそのことと距離をおいて生きながら、どうすれば自分の生とか死とかを客観的に見つめなおすことができるのか考えたい。これは記憶についての作品ですが、いろいろな人のそれぞれの記憶の断片を集めて、作品自体を記憶化するイメージです」としている。

 会期中は、矢内原さんと高橋啓祐さんの美術ユニット「off-Nibroll(オフニブロール)」が展覧会「a quiet day」を同時開催。インスタレーション展示とともに、今年「第56回岸田國士戯曲賞」を受賞した矢内原さんによる新作「家は南に傾き、太陽に向かって最も北から遠い」の1人芝居(spoken word)をおこなう。

 同公演を運営するプリコグ 広報担当の山崎奈玲子さんは「ヨコハマ創造都市センターの歴史的建造物(旧第一銀行横浜支店)の空間を意識した、総勢18人のダンサーが今までにない表現を追求します。建物全館を生かした展開にご期待ください」と話している。

 チケットは、Nibroll 「sea/saw」=一般3,200円・学生2,800円・当日3,500円、off-Nibroll「a quiet day」=500円。「sea/saw」の半券提示でoff-Nibrollの展示、一人芝居が鑑賞できる。8月12日まで。

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