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STスポットで岡崎藝術座「アンティゴネ/寝盗られ宗介」-開館25周年記念事業

岡崎藝術座『レッドと黒の膨張する半球体』(2011年)撮影:富貴塚悠太

岡崎藝術座『レッドと黒の膨張する半球体』(2011年)撮影:富貴塚悠太

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 STスポット横浜(横浜市西区北幸1)で4月19日より、演出家・神里雄大さんの新作公演「アンティゴネ/寝盗られ宗介」が行われる。

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 神里さんは、ペルー共和国リマ市出身、川崎育ちの演出家・作家。自身の演出作品を上演する演劇カンパニー「岡崎藝術座」を主宰し、2003年より神奈川を拠点に活動している。同公演の主催は岡崎藝術座とSTスポット。STスポット開館25周年記念事業として行われる。

 神里さんの作品は、現代演劇のジャンルにとらわれず、ラテンアメリカを思わせるダイナミックかつフランクな言葉や身体で表現する世界観が特長。今回は初の2本立て公演に挑戦し、ギリシャ悲劇を代表する名作のひとつ「アンティゴネ」(ソポクレース作)と、1978年に「雪之丞変化」として初演され1980年に改題された「寝盗られ宗介」(つかこうへい作)を上演する。

 出演は武谷公雄さん、鷲尾英彰さん、稲継美保さん、山縣太一さん(チェルフィッチュ)。上演時間は80分。

 演出・美術を手掛ける神里さんは「自分が望んでいないこと、手を汚していないこと、そういうものに、責任を感じ、負う。2作品を読んでいると、アンティゴネも、それに対立するクレオンも、一座を率いる座長も、それぞれのやり方で責任を取り、そしてその決断によって自らの存在をも揺るがしている。『アンティゴネ/寝盗られ宗介』は、そういう大人の、大人のための、子供に見せても恥ずかしくない、作品になりそうです」とコメントしている。

 公演時間は開催日による。チケットは、一般=予約3,000円・当日3,300円、ペア(予約のみ)=5,400円、学生=2,000円、高校生以下無料(枚数限定)。4月24日まで。

 STスポット横浜は、1987年11月18日に横浜市が開設した小劇場。面積56平方メートル(9.3メートル×5.6メートル)の平土間型ホールを備え、舞台や客席を自由にレイアウトできる。地元演劇と国内コンテンポラリーダンスの創造拠点としての利用を軸に、音楽・映像の公演や美術展などに使われている。運営は、2004年6月に設立されたNPO法人STスポット横浜。同NPOは「BankART1929」と「急な坂スタジオ」の2つの横浜の芸術創造拠点の立上げに参画したほか、アート教育事業や情報サービス事業などを通じて、横浜における文化芸術の普及や人材育成などに取り組んでいる。

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