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そごう美術館で宮沢賢治展-「雨ニモマケズ手帳」も限定公開

『銀河鉄道の夜』東逸子 1993年 くもん出版

『銀河鉄道の夜』東逸子 1993年 くもん出版

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 そごう横浜店6階のそごう美術館(横浜市西区高島2)で、展覧会「宮沢賢治・詩と絵の宇宙 雨ニモマケズの心」が開催されている。

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 宮沢賢治は、岩手県出身の詩人・童話作家。1896年に生まれ、37歳の若さで他界した。「注文の多い料理店」「やまなし」「銀河鉄道の夜」「風の又三郎」「よだかの星」などの童話や、遺作メモ「雨ニモマケズ」などで広く親しまれている。同展では、賢治作品に添えられた作家による挿絵原画など約250点のほか、賢治自身による水彩画や書簡といった歴史・文学資料を紹介する。

 作品は、「雨ニモマケズ手帳」をはじめ、「銀河鉄道の夜」東逸子(1993年 くもん出版)、「オツベルと象」スズキコージ(1993年 くもん出版)、「ざしき童子のはなし」伊勢英子(1985年 講談社)、「やまなし」川上和生(2006年 三起商行)、「風の又三郎」伊勢英子(1993年くもん出版) 、「日輪と山」宮沢賢治(制作年不明)など。高村光太郎筆による最初の賢治文学碑(花巻市)の原書「雨ニモマケズ」も初公開する。「雨ニモマケズ手帳」と「日輪と山」は4月11日までの展示。

 賢治の心には、故郷の岩手県をイメージしたといわれる架空の理想郷「イーハトーブ」が存在していたとされ、イーハトーブを目指す独自の世界観で綴られた詩や物語は、多くの芸術家たちに視覚的・聴覚的インスピレーションを与えている。

 そごう美術館は「宮沢賢治が、東日本大震災からの復興を進めている今、再び注目を集めています。彼が生まれた年に起きた明治三陸地震、亡くなる半年前に起きた昭和三陸沖地震という2度の大きな震災により、岩手県に生まれた賢治にとってその生涯は、天災と凶作に悩まされたものでした。苦難の時代に希望の光を灯しながら作りだされた宮沢賢治の世界を、ぜひご覧ください」としている。

 開館時間は10時~20時(4月6日、最終日は17時まで)。入館料は大人900円、大・高生700円、中学生以下無料。展示は4月22日まで。

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