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横浜夢座が野毛の三杯屋「武蔵屋」を舞台化-千秋楽に女将さん登場

舞台から客席に手を振る「武蔵屋」女将の木村喜久代さん(左より、女優の五大路子さん、木村喜久代さん、劇団文学座所属の松井工さん)

舞台から客席に手を振る「武蔵屋」女将の木村喜久代さん(左より、女優の五大路子さん、木村喜久代さん、劇団文学座所属の松井工さん)

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 横浜ランドマークホール(横浜市西区みなとみらい2)で行われてきた横浜夢座第10回公演「野毛 武蔵屋~三杯屋の奇跡~」が3月7日に千秋楽を迎えた。

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 同公演の舞台は、中区野毛町に現存する7坪の居酒屋「武蔵屋」。武蔵屋は1946年に開業した地元の人気店で、看板やメニューはない。昭和の雰囲気が漂う木造一軒家の店内で、日本酒「櫻正宗」のコップ酒3杯とつまみ5品を2,200円で提供している。開店当時から続く「3杯ルール」が注文の基本になるため、別名「三杯屋」とも呼ばれている。

 「武蔵屋」の女将・木村喜久代さんの口ぐせは、「飲み過ぎて体をこわしては困る。飲んだらまっすぐ家へお帰りなさい」。作品では、喜久代さんにスポットを当て、武蔵屋の歴史をたどりながら失われつつある暖かな心の絆を描いた。3月2日から7日まで全9公演。

 女優の五大路子さんが喜久代さん役を演じ、出演者は、松井工さん(劇団文学座所属)、児玉泰次さん(劇団俳優座所属)、「武蔵屋」で働いている佐藤一希さんほか。同店に長年通っている常連の4人もゲストとして出演し、会場をわかせた。

 モデルとなった喜久代さんは、1922年(大正11年)7月7日神奈川県生まれ(戸籍上は3月7日)。横浜市立横浜尋常小学校卒業。神奈川学園に進み、卒業後、代用教員を勤めながら「武蔵屋」を手伝い始めた。1983年に初代店主である父親・木村銀蔵さんの後を姉妹で継ぎ、今日までお店を切り盛りしている。営業は火曜・水曜・金曜の週3回。

 千秋楽の舞台ホールは「武蔵屋」を愛する人々で埋めつくされ、公演終了後には、トレードマークの「櫻正宗」の前掛けをしめた喜久代さん、妹の富久子さんが登場。会場がひとつになり、90歳の誕生日を迎えた喜久代さんを祝福した。

 横浜夢座の座長を務める五大さんは、「日本の、横浜の宝を上演するために劇団員が一丸となり今日までがんばってきました」とあいさつ。喜久代さんは「ありがとうございます。もう何も言う事はありません。皆さんのおかげで、今までやってこれています。皆さんがいなければ生きていけません」と、目頭を押さえながら語った。

 「横浜夢座」は五大さんが座長を務める演劇集団。「横浜からの演劇の発信」を目的に1999年に旗揚げし、今年で13年目を迎える。これまで「横浜ローザ-赤い靴の娼婦の伝説-」、朗読公演「赤い靴の少女」母・かよの物語、ひとり芝居「横浜ローザ」などを上演。五大さんは2008年に第29回松尾芸能賞演劇優秀賞、日本アンチエイジング歯科学会アンチ エイジングアワード2008を受賞。2011年に第46回長谷川伸賞受賞。

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