横浜人形の家で「ひな人形展~ひなに見る上方と江戸」展

すっきりした顔立ちの江戸生まれの「古今雛(こきんびな)」

すっきりした顔立ちの江戸生まれの「古今雛(こきんびな)」

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 横浜人形の家(横浜市中区山下町18、TEL 045-671-9361)で2月4日より、企画展「ひな人形展~ひなに見る上方と江戸」が開催される。

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 同展は、毎年恒例のひな人形展で、今年は、公家を中心とする「上方」と町人が作り上げた「江戸」という異なる文化圏で育まれたひな人形を展示する。約90点の展示作品は、それぞれの顔立ちの違いや飾られる人形の傾向や飾り方の違い、変遷などを対比することができる。

 展示作品は、すっきりした顔立ちの江戸「古今雛(こきんびな)」、丸みを帯びた顔立ちの京都「有職雛(ゆうそくびな)」、古いひな人形の形式「立雛(たちびな)」、江戸中期より出てくる形で、町屋で飾られた「享保雛(きょうほうびな)」、京都で生まれ、武家や公家などの上流階級に好まれた「次郎左衛門雛(じろうざえもんびな)」など。

 関連イベントとして、2月4日・8日・10日には横浜人形の家友の会による「おひなさま手作り教室」を開催。3月3日には「簡単おひなさま手作り体験」、2月25日・26日、3月3日・4日・10日・11日には「おひな様の書割写真撮影」を実施する。

 横浜人形の家 学芸員の伊井さえこさんは「『上方』と『江戸』のひな人形の顔立ちや飾り方の違いは、背景におのおのの生活習慣の違いなど、文化の違いが影響しています。今回は浮世絵など関連資料も加えて、当時のひな祭の様子なども紹介いたします。現代にも通じるひな祭りの楽しい雰囲気と多彩なひな人形を生み出した背景を楽しんでいただければと思います」と話す。

 会場は横浜人形の家 3階第3展示室。開館時間は9時30分~17時(最終入館は16時30分)。入館料は大人300円、小・中学生150円。3月25日まで。

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