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日本大通りで「東北復興まつり」-被災地の生産者200人が直接販売

前回の「 東北復興まつり」の様子

前回の「 東北復興まつり」の様子

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 日本大通り(横浜市中区日本大通)で10月29日と30日、「第2回 東北復興まつり」が開催される。

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 東日本大震災に伴うチャリティーイベントで、神奈川県内の外食経営者11人の有志により結成されたグループ「かながわ11(イレブン)」が東北復興まつり実行委員会を立ち上げ実施する。第1回目の開催では2日間で約15万人が来場し、地元名産品ブースや「かながわ11」の飲食ブースがほぼ完売。支援金として6, 867,430円が被災地へ届けられた。

 今回も震災で販売場所やルートを失った被災地の生産者支援を目的に、宮城・岩手・福島・茨城の生産者200人以上を招き、被災者自らが特産物や名物料理を販売する。

 会場では「東日本物産展」に60ブースが出店し、生産者自らが東北地方の物産や名物料理を提供するほか、神奈川県内の飲食店30店以上が「元気屋台村」を展開。被災地の現実を伝える写真展や絵画展も実施する。

 ステージパフォーマンス「復興まつりオンステージ」では、お笑いコントや演劇、エイサー隊の練り歩き、ギター弾き語り、マーチングバンドの演奏、フラダンスなど多彩なプログラムを用意。神奈川県からの被災地・被災者支援に取り組む「神奈川災害ボランティアネットワーク(KSVN)」のブースでは、東日本大震災からの活動を写真で展示するほか、11 月以降のボランティアバスの募集や今後の活動について紹介する。 

 イベントの収益は被災者自身の売上となり、協賛ブースのブース代が被災地からの出店者の宿泊費や交通費の一部に充てられる。

 東北復興まつり実行委員会の志村冬樹実行委員長は「前回の東北復興まつりでは、被災地の方々との交流を通して支援して頂き、復興への大きな支えとなった。来場者への思いや声は、来場するだけでも支援になります。直接見て、話して、感じることが必ずあります。震災や風評被害にも負けない豊かな東日本の恵みを皆さんにお届けできれば」と話す。

 開催時間は29日=11時~19時、30日=10時~18時。入場無料。雨天決行。

 「かながわ11」は、4月に開催された外食産業の活性化を図る「フードリンク」主催のイベント「がんばれ外食!座談会キャラバン横浜」を通して、参加者の間で自発的に生まれた組織。同メンバーは、震災後に宮城県名取市で炊きだし「元気!屋台村」を企画し、被災者への支援活動を行ってきた。「東北復興まつり」は、その活動の中から生まれた新たな取り組み。

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