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新・港村劇場で世界的舞踏家をたたえる「大野一雄フェスティバル」

レジーヌ・ショピノ「In Situ Yokohama(今、ここで)」©Joao Garcia

レジーヌ・ショピノ「In Situ Yokohama(今、ここで)」©Joao Garcia

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 新港ピア「新・港村劇場」ほかで世界的舞踏家の大野一雄さんをたたえる「大野一雄フェスティバル2011」が開催されている。

 昨年6月に他界した大野一雄さんの名を冠した身体表現の祭典として2004年より開催しているイベントで、今年で8回目を迎える。期間中は週末の公演プログラムに加え、シンポジウムやアーカイブ展示を行う。主催はBankART1929と大野一雄舞踏研究所。

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 公演プログラムは、レジーヌ・ショピノ「In Situ Yokohama(今、ここで)」(15日・16日)、藤本隆行「Node /砂漠の老人」(22日)、ズニ・イコサヘドロン「Journey」(28日~30日)。各公演ともアフタートークを行う。

 21日は、New York Public Library for the Performing Arts キュレーターのヤン・シュミットさんを迎え、ダンスアーカイブ運営の実際と、その現代的なアウトプットの課題について議論するシンポジウム「ダンスアーカイブが存在する」を開催する。

 23日は、特別プログラム「新・港村版 御殿、空を飛ぶ」(監修:大野慶人)として、1993年に新港埠頭の巨大な倉庫三号上屋で行われた大野一雄の伝説的公演「御殿、空を飛ぶ」を、新・港村の未来都市バージョンで上演する。出演は、大野慶人、大橋可也&ダンサーズ、アンサンブル・ゾネ、梅棒、村田峰紀、赤い靴ジュニアコーラス、李冽理(元WBA世界スーパーバンダム級チャンピョン)ほか。

 ダンスアーカイブ展示では、大野一雄舞踏研究所、慶應義塾大学アート・センター土方巽アーカイブ、PARC-国際舞台芸術交流センターの貴重なダンスアーカイブ素材を紹介する。展示作品は、大野一雄「ラ・アルヘンチーナ頌」(1977年初演/大野一雄舞踏研究所)、土方巽「疱瘡譚」(1972年/慶應義塾大学アート・センター)、笠井叡「エーテル宇宙誌」(1978年 / PARC-国際舞台芸術交流センター)。

 BankART 1929の細淵太麻紀さんは「新・港村の円形劇場は未来の劇場です。ここで何ができるかを考え、やってみるために、アーティストが劇場に滞在し、作品を創作し発表する新しいプロジェクトを立ち上げた。これまでの大野一雄フェスティバルは、新作や再演など完成度の高い作品をみてもらうことが多かったが、今回は作り始めるプロセスから公開します。『今、ここで』やろうとしていること、やっていることをぜひ見てほしい」と話す。

 会場は、現代美術の国際展「ヨコハマトリエンナーレ2011」の特別連携プログラム「新・港村~小さな未来都市」(BankART Life III)内、新港ピア/新・港村劇場及び周辺地域。各公演のチケット情報など詳細はホームページで。今月30日まで(ダンスアーカイブ展示は11月6日まで)。

 大野一雄さんは、全身を白塗りにし「人間の内面」を表現する踊りで独自のスタイルを確立した舞踏家。昨年6月1日16時38分に、呼吸不全のため亡くなった。享年103歳。大野さんの初の海外公演は、1980年にフランスのナンシー国際演劇祭に招かれて踊った「ラ・アルヘンチーナ頌」。独創的な表現が西欧の同時代の芸術家たちに受け入れられ、その後、活動は欧州、北米、中南米、アジア各国に広がっていった。最後の海外公演は1999年12月、ニューヨークで上演された「20世紀への鎮魂」。

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