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横浜・山下町の「えと菜園」が路上生活者の就農支援

体験農園「COTOMO FARM」の様子

体験農園「COTOMO FARM」の様子

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 農業塾や農産物のインターネット販売などを運営する「えと菜園」(横浜市中区山下町91)が3月1日、管理スタッフに路上生活者を採用した体験農園「COTOMO FARM」(藤沢市)をオープンした。

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 「COTOMO FARM」は、約2,000平方メートルの農地に80区画を設け、利用者は入会金10,500円、3カ月~1年間契約(15,750円~50,400円)で1区画22平方メートルを借りる仕組み。農機具は完備し、20種類の作物の種と肥料も農園に用意され、野菜作りの指導を受けられる。お金と農薬をかけない農法が特徴。名前には子どもから大人までみんなで野菜作りを楽しめる農園になるようにという思いを込められている。

 管理スタッフが週3回巡回し、利用者に代わって草取りや水やりなどの手入れをする。手ぶらで来られる上、畑作業が可能な日が限られる人も利用しやすくなっている。

 スタッフには横浜市内で路上生活をしていた数人を採用する予定。2年間の勤務状況を同社で評価し、「勤務評価」と「勤労証明書」を発行し、協力関係にある熊本県内の農家で研修生として働くことができる。

 同社代表取締役の小島希世子さんは「お子様からご年配の方まで『初めての野菜作り』をご安心楽しめる場となるよう頑張っていきたい。私たちと一緒に、畑で農薬を使わない野菜作りを楽しんでくれる方、お待ちしております」と話している。

 えと菜園は2009年に創業。農産物の生産・加工・販売を円滑に行う環境を整えることを目的にしており、農家応援オンラインショップ「よかもん発見たい」と農家直送果物屋「旬果亭」、東京・中目黒にある「ナチュラルレストランN_1155」の軒先で農作物販売する「中目黒市場」、農業を生業にすることを目的としたプロジェクトチーム「チーム畑」の4つのプロジェクトに取り組んでいる。

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